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『トップガン』グース役アンソニー・エドワーズの現在 ─ 「ER緊急救命室」主演で再ブレイク、次回作は「ウォーキング・デッド」新ドラマ

© Paramount Pictures|写真:ゼータイメージ

『トップガン マーヴェリック』を観ると、前作『トップガン』(1986)に登場したとある人物の存在なしには物語が語られることはなかっただろうと思わされる。トム・クルーズ演じるマーヴェリックと共に大空を滑空したニック・”グース”・ブラッドショーだ。

当時から36年、『トップガン マーヴェリック』での復帰は叶わなかったグース役のアンソニー・エドワーズは何をしているのだろう。本記事では、エドワーズのキャリアを振り返りながら、彼の現在を紹介する。

Anthony Edwards アンソニー・エドワーズ
2018年撮影|Photo by Senior Airman Tara Stetler https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Anthony_Edwards#/media/File:Anthony_Edwards_2018_-_1_in_6_181029-F-VX890-1029.jpg

トム・クルーズとは同い年、『トップガン』でのデビュー

1962年、カリフォルニア州サンタバーバラでアーティストの母と建築士の父の元に生まれたエドワーズは、“相棒”トム・クルーズと同い年の59歳。なんと2人は誕生日も同じ月で、約2週間違い。24歳の頃、『トップガン』で運命的な出会いを果たすことになる。

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1973年、エドワーズは11歳の時に冒険映画『Big Zapper(原題)』で子役デビュー。その後、8年の空白を経てサム・ワナメイカー監督のテレビ映画『The Killing of Randy Webster(原題)』に出演した。以降、俳優活動に本腰を入れるようになったエドワーズは、1986年の『トップガン』まで『初体験/リッジモント・ハイ』を含む7本の映画と4本のドラマに出演した。

そしてキャリアにおける最初の大舞台といえば、『トップガン』だ。グースといえば、いわゆるイジラれキャラではあったが、何をからかわれても笑い飛ばすような明るいキャラクターだった。一匹狼のマーヴェリックの良き理解者であり、1人息子の父親でもあったグースは、命がけのキャリアと愛しい家族、どちらを優先すべきかと葛藤する。そんな矢先、飛行訓練中に悲劇に見舞われ、マーヴェリックの腕に抱かれなから、天国へと旅立っていった。

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『トップガン』後は「ER緊急救命室」で主演に抜てき

『トップガン』を経て一躍ハリウッドの仲間入りを果たしたエドワーズは、翌1987年に悲劇ロマンス『真夏の情事』でメインキャストに抜てき。1988年には『この命尽きるまで』で『007』シリーズ4代目ジェームズ・ボンドとして人気絶頂にあったティモシー・ダルトンと共にW主演を務めた。

1990年代に入っても活動の歩調を緩めず、『ダウンタウン』(1990)『ペット・セメタリー2』(1992)『依頼人』(1994)『冷血』(1996)『マイ・ハート、マイ・ラブ』(1999)といった作品で活躍を見せた。また、ドラマでも1994年に始まった「ER緊急救命室」の主人公マーク・グリーン役が人気を博し、1998年実施の第55回ゴールデングローブ賞では、主演男優賞(テレビシリーズ・ドラマ部門)受賞を果たしている。

2000年代は、『ゾディアック』(2006)『プレーンズ』(2013 )『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』(2015)などの映画に出演する傍ら、2008年には計9シーズンに渡って主役を演じ続けた「ER緊急救命室」を卒業。近年では、「ビリオンズ」シーズン1(2016)や「サバイバー: 宿命の大統領」シーズン3(2019)といったドラマ作品を活動の場としているようだ。

『トップガン マーヴェリック』について、今後の待機作は?

(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

そんなエドワーズで気になることといえば、36年ぶりに蘇った『トップガン マーヴェリック』を鑑賞したのか否か。残念ながら本記事時点では不明で、エドワーズへのメディア取材も行われていない模様。一方2020年には、エドワーズは「観るのが面白そうですね」と期待を寄せていた。さらにエドワーズは1作目を振り返り、「飛ぶのは好きですし、ルール破りの1作目で成し遂げられたことを誇りに思っています」とも語り、やはり『トップガン』は大切な思い出として胸にしまわれているようだ。

また、エドワーズは『トップガン マーヴェリック』での展開について「もちろん、トムは正義をもたらすでしょうけど」とも話しており、ある意味内容を当ててもいた。続編ではマーヴェリックがグースを亡くしたことを負い目を感じており、これにより行ってしまったある事がきっかけでグースの息子ルースターと衝突することになるのだ。いわば、グースは物語の着火剤的役割を果たしたのである。エドワーズは、グースと容姿もそっくりに大きく成長したルースターの姿を見て何を思うのか。あるいは、もし鑑賞したのならば何を思ったのか、ぜひ感想を伺いたいものだ。

ちなみにエドワーズの最新作は、ジャレッド・レト&アン・ハサウェイ共演、米企業WeWork創業者の伝記シリーズ「WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~」(2022)。今後には、「ウォーキング・デッド」の新シリーズ「Tales of The Walking Dead(原題)」といった注目作も控えており、しばらくはドラマ作品での活躍が続くようだ。

『トップガン マーヴェリック』は公開中。

Source: Movie Web

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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