『トップガン』続編、マーヴェリックが過去と向き合う物語に ─ 監督「彼は解決しなければいけません」

アクション・スター、トム・クルーズ往年の名作『トップガン』(1986)の続編となる『トップガン マーヴェリック』では、主人公マーヴェリックが「過去と向き合う」姿が描かれるという。現役を引退し、次世代パイロットを育成する教官として登場するマーヴェリックは、それまでにどのような過去を歩み、なぜ向き合う必要があるのだろうか?
34年越しの続編とだけあり、マーヴェリックの経た変化が気になるところだが、監督を務めるジョセフ・コシンスキーによれば「多くの点で皆さんが覚えているような男のまま」だという。「彼はカバーで覆った昔の愛車Ninja(バイク)をガレージに保管してますし、レイバンのアビエイターのサングラスをかけています」と英Empireにて話している。「彼は自分のやってることに自信を持っています。そして、人生を飛行機に捧げているんです」。プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーも「今でもマーヴェリックのまま」と話しているように、想像以上にマーヴェリックは変わらないままなのかもしれない。
しかし、その“変わらなさ”にこそ、マーヴェリックが過去と向き合わざるを得ない落とし穴が潜んでいるようだ。そもそもマーヴェリックが教官として戻ってきたのは、これまでの輝かしい功績と実力を見込まれてのこと。パイロット一筋で歩んできた順風満帆な人生が伺えるというものだが、コシンスキー監督いわく、そのかたわらマーヴェリックは「個人的な犠牲を払ってきた」というのだ。“犠牲”がマーヴェリックにとって何を指しているのかは予測もつかないが、「彼は過去の何かに向き合い、解決しなければなりません」と監督は話している。「第1作みたいに通過儀礼の物語なんです。いま彼は人生の違うステージにいます」。
思えば続編には、マーヴェリックの訓練生時代のライバルだったアイスマン(ヴァル・キルマー)のようにマーヴェリックのこれまでを“知り得る”キャラクターも再び登場する。訓練事故で命を落としたマーヴェリックの亡き親友グースの息子、ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー(マイルズ・テラー)の登場も分かっており、続編は“過去”が密接に関係するマーヴェリックの物語になることは間違いなさそうだ。
Source: Empire