『トップガン マーヴェリック』主題歌担当を降板した米バンド、経緯と複雑な思いを語る
80年代の名作『トップガン』(1986)36年ぶりの続編『トップガン マーヴェリック』で主題歌『Hold My Hand』を手がけたのは、世界的アーティストのレディー・ガガ。すでに曲入りの予告編も公開されており、アップビートな「Danger Zone」と対照的なエモーショナルなメロディが涙を誘う。
ところが、本作の主題歌担当には当初、アメリカを拠点に活動する2人組バンド、トゥエンティ・ワン・パイロッツ(TWENTY ØNE PILØTS)が起用されていたことが分かった。同バンドは、映画『スーサイド・スクワッド』(2016)のサウンドトラックに参加したことでも知られるが、このたびフロントマンのタイラー・ジョセフが降板に至った経緯を米ラジオ番組で語っている。
ジョセフによれば、トゥエンティ・ワン・パイロッツの『トップガン マーヴェリック』への参加は、製作・配給を務める米パラマウント・ピクチャーズからの打診がきっかけだったという。すでに曲の構想も考えられ始めていたなか、降板することになった理由は何だったのか。
「僕は、『トップガン』の新作のための曲作りを音楽担当の方と行っていました。それから確か、トム・クルーズがやって来て、全員を解雇したんです。彼が手に入れた新しい『トップガン』を見ましたよね?(最初の)予告編が公開されて3年が経ちますけど、あれから幾つかの点検がなされたんです。僕もその一部だったけど、彼らは前に進みました。」
「解雇」というワードを選んだジョセフのコメントからは名残惜しさも伝わるが、プロデューサーを兼任するトムはトゥエンティ・ワン・パイロッツの参加を知らなかったのだろうか。ジョセフは、降板の時期を「映画の一部を見せてもらい、彼らの要求するものを説明してもらってすぐだった」と明かしている。「それから僕は、全面交代を告げられました」。
トムが担当変更を言い渡した理由は定かでないものの、仮に創造性の相違があったとすれば、それは見逃せなかったはずだ。トムはガガが手がけた『Hold My Hand』について、米トーク番組で「彼女が書いてくださった曲はぴったりとはまり、映画の源となる音楽、鼓動となりました」と語っていた。
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Source: KRQQ(参照:Indiewire), The Late Late Show