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『トップガン マーヴェリック』プロデューサー&脚本家、オリジナル版の故トニー・スコット監督を追悼

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世界中を席巻している伝説的スカイアクション映画の続編『トップガン マーヴェリック』で、プロデューサーを務めたジェリー・ブラッカイマーと共同脚本を担ったクリストファー・マッカリーが、オリジナル版でメガホンをとった故トニー・スコット監督を追悼している。

『トップ・ガン』の成功により、その名を一躍世界に轟かせたスコット監督は、主演のトム・クルーズと『デイズ・オブ・サンダー』(1990)で再タッグ。『ビバリーヒルズ・コップ2』(1987)、『トゥルー・ロマンス』(1993)、『クリムゾン・タイド』(1995)など、その時代を象徴する大ヒット映画を数多く生み出してハリウッドの重鎮として活躍したが、2012年6月にロサンゼルスのビンセント・トーマス橋から身を投げ、帰らぬ人に。その衝撃的な死に世界中のファンが大きなショックを受けた。

『トップ・ガン』続編企画は、監督が亡くなる前から存在し、スコット監督とブラッカイマー、トム・クルーズとアイスマン役のヴァル・キルマーがカムバックすることになっていた。その計画は、無念にもスコット監督が亡くなったことで叶わなかったが、『オブリビオン』(2013)でトムと組んだジョセフ・コシンスキーのメガホンのもと、『トップガン マーヴェリック』が実現。米The Hollywood Reporterのインタビューでブラッカイマーとマッカリーは、スコット監督の存在なしに続編を製作したことについて想いを口にしている。

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ブラッカイマー:「彼は今、私たちと共に見守ってくれているでしょう。ここに彼がいないのは悲しいですが、ジョー(・コシンスキー)がトニーの偉業を飛躍させ、驚異的な仕事をしてくれたと思います。」

マッカリー:「ここに僕たちがいるのはトニーのおかげです。1986年に『トップガン』が公開された時、まだ『トップガン』が『トップガン』ではなかったことを忘れてはいけません。映画(の存在)は今とは違っていましたし、『トップガン』が地殻変動を起こしたのです。それはトニーの功績で、トニーがエンジンを全開にしている時、彼に勝る人はいませんでした。生前に彼は真に影響力のある、力を持った映画監督として相応しい評価を得ていなかったと思います。」

スコット監督が望んでいた続編は自身の手では叶わなかったが、36年もの時を経て公開された『トップガン マーヴェリック』には、最初の計画通りトムとキルマー、ブラッカイマーが続投。スコット監督がオリジナル版に刻んだDNAを受け継いだ続編には、前作へのオマージュを散りばめながらも、現代だからこそ可能になった、本物の戦闘機にIMAXカメラを搭載して撮影された息を呑むドッグファイトなどがフィーチャーされ、全てがパワーアップ。その興奮を新旧ファンが一緒に分かち合える傑作は、トニー・スコット監督の功績があってこそだろう。

『トップガン マーヴェリック』は公開中。

Source:The Hollywood Reporter

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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