『トップガン』トム・クルーズのマーヴェリック、続編も「生意気なまま」 ─ 前作から34年の変化、プロデューサーが明かす

米海軍のエリートパイロット候補生たちの青春を、戦闘機による迫力のスカイ・アクションとともに描いた名作映画『トップガン』(1986)。それから34年、トム・クルーズは続編映画『トップガン マーヴェリック』で伝説のパイロット“マーヴェリック”として帰ってくる。輝かしい功績と実力を見込まれ、今度は教官として戻ってくるのだ。
では、あれからマーヴェリックはどのように変わったのか。前作に続いてプロデューサーを務めるジェリー・ブラッカイマーは、英Total Filmにて「まあね…彼は今でもマーヴェリックのままですよ」と口にした。「今でも生意気だし、自信たっぷりですしね」。

“今でもマーヴェリックのまま”とはどういうことか。ブラッカイマーいわく、それは、彼が「常に正しいことをしたいと思っている」というところにある。「時には、彼の邪魔をする人たちがいて、そういう人はマーヴェリックより高い地位にいる。けれど、マーヴェリックは彼らに媚びへつらったりはしません。彼は同じ人間のままで、しっかり経験を積んでいるんですよ」。
マーヴェリックと同じく、トム・クルーズという俳優もアクションスターとしての経験を重ねてきた。『ミッション:インポッシブル』シリーズでは俳優としての限界に挑んできたが、その精神は今回も同じ。なるべくCGに頼らず撮影するため、共演者とともに過酷なトレーニングを積んだのだ。前作の撮影時、トムはエチケット袋が手放せなかったというが、なんと今回は若い俳優のためのトレーニングを自ら考案しているほどである。
「俳優たちは本当に大変だったと思います。とことん仕事に打ち込んでもらいましたから。加速・減速の重力に耐えるには、驚異的な体調をキープしていなければなりません。血を脳に送らなければいけないからです。全員で前進し、彼らはその方法を学び取っていましたね。F-18で撮影した俳優たちの映像は壮観でしたよ。」

ブラッカイマーは以前、トムをはじめとする出演者が3ヶ月以上の厳しい訓練に臨んだことを明かしていた。いわく「目隠しの状態で水タンクに入れられ、逆さまになってから脱出するという水中サバイバル訓練」などをトムはさらりとやってのけていたそうで、これには共演者も「トムは22歳みたいに訓練をこなす」と驚嘆していたとか。端的に言ってヤバい。
映画『トップガン マーヴェリック』は2020年12月25日(金)全国ロードショー。
Source: Total Film