『トイ・ストーリー3』別エンディングが明らかに ─ 「アルのトイ・バーン」再登場、ラジコンに乗って大疾走

「彼らはアルのトイ・バーンに入って、ラジコンカーやラジコンバイク、ラジコン飛行機の一式を入手するんです。それを使って、時間までにアンディの家に帰ろうとする。しかし全員が飛び立とうとするやいなや、お互いに衝突事故を起こしてしまい、いったん整理し直す。
そしてまたビークルに乗り込み、出発するんですが、今度は全員が互いのコントローラーを間違って持っていることに気づくのです。だから、バイクに乗っているキャラクターがクルマを操作し、クルマに乗っているキャラクターが飛行機を操作して……。アンディが大学に旅立つ時が刻一刻と迫る中、疾走するコメディのような展開になっていました。
それからバイクがバッテリー切れを起こすと、クルマに飛び乗り、今度はクルマがバッテリー切れを起こすと、全員で飛行機に飛び乗る。クライマックスは、オモチャたち全員が飛行機に乗っていたんです。
そして、ちょうどアンディがベッドルームに向かって階段を上がってくるタイミングで、彼らは窓をすり抜ける。そこでアンディは彼のオモチャを見て、全て片付ける、というものでした。」
一同がラジコン飛行機に乗っている姿は、もしかしたら『トイ・ストーリー』1作目(1995)でロケットを装着したバズがウッディを抱えて飛んでいる(……飛んでるんじゃない、落ちてるだけだ、カッコつけてな)シーンの強化版のようになっていたかもしれない。ともかくこの初期案でウッディたちは、ギリギリ滑り込みでアンディの部屋に戻ることに成功するという展開だったようだ。
もしそうなっていたら、彼らは互いに言葉もかけ合えないまま、息切れ状態でボニー譲渡シーンに映ることになっていたかもしれない。シリーズ最大の感動の場面を目前に、一息置くこともできなかっただろう。
互いのラジコン・ビークルを操作しながら、ワーワー騒ぎながら帰宅を急ぐ彼らの姿も見てみたかったものだが、そうなっていれば『トイ・ストーリー3』の感動はまた違ったものになっていただろう。つまり……、シドよ、あの時、あの場所で仕事をしてくれていて、ありがとう。
▼ オレがついてるぜ
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Source:Scriptapart