『スター・ウォーズ』ケリー・マリー・トランがディズニーアニメ映画で主演声優、東南アジア系として初

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)ローズ・ティコ役で注目を集めたケリー・マリー・トランが、東南アジア系アメリカ人として初のディズニーアニメ映画主演声優を務める。英Entertainment Weeklyが伝えた。
作品は『Raya and the Last Dragon(原題)』。クマンドラと呼ばれるファンタジーの諸島での戦士たちの戦いが描かれる。トランが演じる主人公はクマンドラ諸島のひとつハート・ランドの長の娘、ラヤ(Raya)。この世界では、かつてドラゴンと人間が共存していたが、ドルン(Druun)と呼ばれるモンスターが侵略してきたという背景があるようだ。ドラゴンたちが人間を守るために犠牲となり、ラヤの父も命を落とした。物語は、ラヤがクマンドラを救うべく、最後のドラゴンを見つけ出す冒険を描くということだ。
トランは同役について、「厳密に言えばプリンセスだけど、そこがこの企画の、特にこのキャラクターの面白いところ。プリンセスになることとは、という物語をひっくり返そうとしているんです」として、新たなディズニー・プリンセス像の描写を示唆。「ラヤは完全に戦士です。子供の頃から剣の扱いを楽しんでいて、逞しい、勇敢な戦士に成長しました。自分のことは自分で出来る人です」。
ラヤ役はもともとカナダ出身の女優兼シンガー・ソングライターであるキャシー・スティールが務める予定だったが、トランへ交代となった。当初は2020年11月の米劇場公開の見立てだったが、新型コロナウイルスの影響で2021年3月12日に延期となっている。
監督は『ベイマックス』(2014)ドン・ホールと『ブラインドスポッティング』(2018)カルロス・ロペス・エストラーダがコンビで挑む。共演には、『クレイジー・リッチ!』(2018)『フェアウェル』(2019)オークワフィナ。人間に返信できる珍しい水竜のシス(Sisu)を演じる。
Source:Entertainment Weekly,Variety