M・ナイト・シャマラン最新スリラー『トラップ』戦慄のUS予告が公開 ─ イカれた殺人鬼を罠にかけろ、「仕掛け」のコンサート会場で親子に危機

『シックス・センス』(1999)『ミスター・ガラス』(2019)『オールド』(2021)などのM・ナイト・シャマラン監督最新作『トラップ(原題)』の米国版予告編が公開された。シャマランと米ワーナー・ブラザース・ピクチャーズによるファーストルック契約第1弾となる注目作だ。
本作は、ポップコンサートに参加した父親と10代の娘が、暗く不吉な出来事の中心にいることに気づく物語。主演の父親役を、『ブラックホーク・ダウン』(2001)や『オッペンハイマー』(2023)などのジョシュ・ハートネットが演じる。
予告編の冒頭には、ポップ歌手・レディ・レイブンのコンサートへと急ぐ親子の姿。「パパ、急いでよ」「ちょっと靴紐が……」「ちょっと!冗談はやめて。ほんとに」「はいはい、ごめんごめん」と仲睦まじいやりとりを見せる親子はコンサート会場へ着くや、自撮りをしたり食事を楽しんだりと楽しそうだ。
コンサートがスタートすると、会場は歓声に包まれる。途中、娘を残して父親がトイレに行くと、映像では不穏な音楽が流れる。外には警察のトラック車両が待機し、屋内には至る所にカメラが設置。この異変に気付いた父親が、会場のスタッフに「何が起きているんだ」と尋ねると、「そこらじゅうで人を切り刻むイカれた殺人鬼が今日ここに来るらしい」という恐ろしい答えが返ってくる。「だから彼らは、そいつへの罠を仕掛けたんだ。コンサートそのものがトラップなんだ」。
そんなことも露知らず、会場のボルテージは上がる一方。1人残された娘もレディ・レイブンに熱狂する。
その後のカットでは、トイレに入った父親がスマホを開き、監禁された男が泣き叫ぶサディスティックな映像を見る。直後になぜか肉切り包丁が不気味に挿入され、カメラは父親の顔をクローズアップ。娘の呼びかけをよそに何か別のことに囚われている様子の父親だが、コンサート会場に現れるという“イカれた殺人鬼”とは一体…..。
本作の初予告編は、2024年4月上旬に開催されたCinema Conで初お披露目となっていた。同イベントに登壇したシャマラン監督は、『トラップ』の魅力について「思いがけない人物の視点から物語を語ることでした」と語っている。
ハートネットのほか共演には、『ブルーバック あの海を見ていた』(2022)のアリエル・ドナヒュー、『罠にかかったパパとママ』(1961)『青春がいっぱい』(1966)のヘイリー・ミルズ、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010)のアリソン・ピルら。シャマランの実娘であり、シンガーソングライターのサレカ・シャマランがレディ・レイブン役で出演している。
映画『Trap』は2024年8月1日US公開予定。
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