『スター・トレック4』クリス・パイン&クリス・ヘムズワースが出演交渉決裂か ― 企画の先行き不透明に、米報道

J・J・エイブラムスが製作を務める、映画版『スター・トレック』シリーズの穏やかでない情報が入ってきた。前作『スター・トレック BEYOND』(2016)に次いで企画が進められていた第4作について、主要キャストであるクリス・パインとクリス・ヘムズワースがスタジオとの契約交渉から離脱したというのだ。
『スター・トレック』現行映画シリーズの第4作は、これまでジェームズ・T・カーク(パイン)とその父親ジョージ・カーク(ヘムズワース)をめぐる物語になると伝えられていた。しかし米The Hollywood Reporterによると、『スター・トレック』の製作を務めるパラマウント・ピクチャーズおよびスカイダンス・プロダクションズ、そしてパイン&ヘムズワースは出演契約交渉で決裂し、両者はともに話し合いの場を退いているという。
報道によれば、交渉決裂の主な要因は金銭面であるとのこと。いまやハリウッドのトップスターとなったパイン&ヘムズワースは、スタジオ側に既存の契約を維持するよう求めたが、パラマウント&スカイダンスはこの要求を飲まず、両者に報酬の削減を求めたとされる。
パインは『スター・トレック』(2009)、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)、そして『スター・トレック BEYOND』の3本に出演。第4作には『BEYOND』出演時に出演契約を済ませていたという。ヘムズワースは『スター・トレック』以来の登場だが、製作が告知された2016年から企画に携わっていたようだ。
パラマウントの関係者によると、同社は『スター・トレック』を、『スター・ウォーズ』やマーベル映画のようには捉えておらず、製作費をキープしたままシリーズを続行したい意向だという。この背景には、前作『BEYOND』がスタジオ側の見込みほど米国において興行的に成功しなかったことがあるとみられる。
今後、ジェームズ・T・カーク&ジョージ・カーク役に異なる出演者が起用されるのか、スタジオ側による調整のもと再び交渉が再開されるのかは不透明だ。ただしパラマウント&スカイダンスにとって『スター・トレック』第4作の優先順位は高いようで、企画が保留されてはいないという。
映画『スター・トレック』第4作の脚本は、ドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング(邦題未定、原題:The Lord ofthe Rings)」に起用された新鋭J・D・ペイン&パトリック・マッケイが執筆。また、ドラマ「コラテラル 真実の行方」(2018)や「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」(2015)のS・J・クラークソンが女性として初めてシリーズの監督を務めることが伝えられていた。
Source: THR
Eyecatch Image: All Photo by Gage Skidmore [左][右] Remixed by THE RIVER