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【プレイ動画あり】VR版スターウォーズ『Trials on Tatooine』実際にやってみた!【体験レポート】

ルーカス・フィルム内のILMxLABが公開したバーチャルリアリティ版スター・ウォーズSTAR WARS Trials on Tatooine』。360度、スター・ウォーズの世界に没入してライトセーバーを振り回せる注目のコンテンツが7月19日、Steam上で配信開始となった。

公開されて早速、この未知のSTAR WARS Trials on Tatooine』をプレイした。スクリーンショットと動画と共にレポートする。

STAR WARS Trials on Tatooine 体験レポート

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ヘッドセットを装着して『Trials On Tatooine』をスタートすると、宇宙空間のまっただ中に浮かんだ状態となる。目の前にはあの『A long time ago in a galaxy far, far away…』の水色の文字がフワっと現れる。ここだけでも「おぉ…」と唸る事間違いなしだ。

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続けて『STAR WARS』のロゴがあのテーマ曲と共に飛び出し、奥へと吸い込まれる様に消えていく。これは3D映画とかそんなレベルを凌駕した、全く新しい体験だ。これまで幾度と無く観てきたあの伝説的なオープニングクロール。何度観てもこれから始まる冒険のワクワクを掻き立ててくれるものであったが、VRで体感した時の興奮と新鮮さは間違いなく未だかつて無いものだ。まるで「海を観たことがない人に海の青さを伝える」ことが難しいように、この興奮を言葉で伝えるのが難しい。

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これまで、スターウォーズのオープニングといえば、イエローの文字の「あらすじ」が画面下から画面奥へと流れていくものだった。これをVRで体感するとどういう事になるかというと、自分の足元から視線の向こうへと流れていくのだ。オープニングの時点でスターウォーズの世界を全身でたっぷりと味わう事ができる。この時点で、ファンはその喜びにクラクラしてしまうだろう。

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だが、興奮するのはまだ早い。オープニングクロールがひとしきり終わった時点で、後ろを振り返ってみよう。そう、忘れてはならない事だが、バーチャル・リアリティの世界の中では360°、全領域でそのコンテンツの中に没入できるのだ。
後方から、あのエンジン音と共にミレニアム・ファルコンが飛んでくる。そして、自分の頭上を大胆に通過して、美しく輝くタトゥイーンへと向かっていく様子を『目撃』するのだ。

さぁ、『Trial On Tatooine』が始まるぞ。

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画面は切り替わり、あなたはタトゥイーン地上に立っている。きっとタトゥイーンに訪問するのは初めての事だろう。映画同様に、美しい夕暮れの空と広大な砂漠風景が広がり、あちこちにはジャンク機材が転がっている。
空の向こうからミレニアム・ファルコンがやってきて、まさに自分の頭上ギリギリで着地するのだ。多くの人にとってそうだと思うが、ミレニアム・ファルコンを実物大サイズで眺めるのも初めての体験のはずだ。デカい。けたたましいエンジン音と砂埃を巻き上げて、目の前で着地する様は圧巻としか言いようが無い。

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ハッチが開くと、R2-D2が降りてきて、自分の近くまでやってくる。これがたまらなくキュートだ。このサイズ感と愛嬌、実際目の前にして初めて、アナキンやルークらが旅の友にした理由がわかる。
ファルコン号の内部からは、ハン・ソロとチューバッカの会話が聞こえる。ハン・ソロの声はハリソン・フォードではなく声優によるものだが、声といいイントネーションといいソックリである。

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そうこうしていると、夕陽の向こうから二機にタイ・ファイターが飛来。ファルコンに向けて容赦なく射撃してくる。その迫力にあなたは思わず頭を覆う仕草をするかもしれない。
被弾したファルコン号からは火花が挙がり、パラパラと頭上に降ってくる。

ここにひとつVRならではの映画的な楽しみ方がある。通常、映画とは当然ながら画面は固定されている。敵機が飛びながら射撃してきた後も、画面から外れた敵機の行動や軌道はわからない。ところがVRはどうだろう。現実世界のように、360°好きなように自分の向きたい方向を眺める事ができる。どういう事かというと、今猛スピードで飛び抜けた二機のタイ・ファイターの軌道をそのまま自由に目で追う事ができるのだ。反対側に飛び抜けたタイ・ファイターは、あのいまいましいエンジン音を遠くで鳴らしながら大きく旋回し、再び襲撃してくる。その一連の様子を、まさに自由に目で追跡する事ができるのだ。

今回の『Trial On Tatooine』ではタイ・ファイター二機のみだったが、さらに大規模な戦闘をVR鑑賞するとどんなことになってしまうのだろう。一つの方向を俯瞰的に観るもよし、特定の一機の動きを追いかけるもよし。一つの作品で観るべき場所が無数に存在するという事になる。映画体験にもたらされるこの革命の重要性は、3D映画の登場時のそれをゆうに超えるだろう。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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