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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』プレミア観客はどう観たか、海外最速レビュー23連発 ─ 満足・不満・葛藤あふれる完結編

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
(C) 2019 and TM Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

2019年12月16日(現地時間)、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のワールドプレミアが開催された。

『フォースの覚醒』(2015)に始まった新3部作の締めくくりにして、『新たなる希望』(1977)に始まったスカイウォーカー・サーガの完結編となった本作を、幸いにもいち早く観た人々は、この作品をどう受け止めたのだろうか。できるだけ多くの感想、多くの言葉を通じて、まもなくお披露目となる“2010年代最後の話題作”に多角的に迫ってみることにしたい。

『スカイウォーカーの夜明け』最速レビュー、ワールドプレミアから

エリック・デイヴィス(Fandango)

「何から何まで最高。『スカイウォーカーの夜明け』はすさまじいフィナーレで、ありとあらゆるすべてが詰まっています。アクション、アドベンチャー、答え(!)、ユーモア、温かさ、愛、そして気骨。後半はずっと涙ぐんでいました。スカイウォーカーの物語の、見事な終わらせ方です。

カギとなるシーンでは、誰かが“J・J、いいぞ!”と叫んだところもあって、すごく楽しかった。大きな真相もたくさんあれば、とんでもないアクションもあります。ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)やアダム・ドライバーが見どころで、2人とも僕は大好きでした。」

ハーレイ・フォウチ(Collider)

「『スカイウォーカーの夜明け』は問題を抱えた映画――特に最初は。だけど最終的に、私はすごくいい時間を過ごしました。全編を通じて、たくさんチェックボックスのある映画です。チェックボックスが多すぎるくらいかも。私のチェックボックスにもたくさんチェックが入ったし、みなさんのにも入るかもしれません。たくさんの意見が出てくることでしょう。これもそのうちのひとつ!」

ペリ・ネミロフ(Collider)

「『スカイウォーカーの夜明け』は始まりこそスムーズではないけれど、足場を見つけたら高く翔ぶ映画です。特に第三幕は。カギとなるいくつかのストーリーラインには結末がもたらされ、中には自分が求めていたことに気づかなかったものもありました。無作為に大好きなところを挙げると、レイのテーマの使い方、ライトセーバーの多く、それからD-O。」

マンスール・ミタイワラ(Screen Rant)

「『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、まさしく満足できる完結編。知りたいこと、そしてそれ以上のすべてに、いくつかのひねりを加えながら答えを出しています。何が起こるか予想できたと思っているのなら、もう一度考え直して。」

スティーヴン・ワインストラウブ(Collider)

「もしかすると僕はマイノリティかも。言いたいことはたくさんある、だけど公開されるまで待つことにします。」

エリック・アイゼンバーグ(Cinema Blend)

「良いところもあったけれど、残念なところはもっとあった。流れに沿っていない展開がいくつかあったり、うまくいっていないファンサービスがあったり、無視されたディテールがもったいなかったり。僕はがっかりしている。」

ジェイク・ハミルトン(FOX 32 NEWS)

「『スカイウォーカーの夜明け』は僕の求めていたすべて。だって、こんな『スター・ウォーズ』はかつてなかったから。ダークで、怖くて、希望にあふれていて、美しい。3部作の終わりであり、サーガ全体の結末でもある。とりとめがない感想だとは分かっているけれど、僕はこの映画を敬愛します。」

ローラ・プルダム(IGN)

「私はまだ『スカイウォーカーの夜明け』を受け止めている最中。エモーショナルな盛り上がりは見事だし、たくさんのご褒美もあります(受け止められるものと、そうでないものがあります)。しかし、いくつかの選択は『最後のジェダイ』からの不必要な軌道修正に思われたし、単純に筋が通っていないところもある。もう一度観なければ。」

アンソニー・ブリズニカン(Vanity Fair)

「『スター・ウォーズ』について語る時、人は自分の子ども時代、最高の思い出について語ります。自分が愛する人々について、他者と共有しているのです。『スカイウォーカーの夜明け』は、そういう感覚すべてと、それ以上のものを取り戻させてくれます。僕はすごく大好きでした。今の気持ちは…(画像)。」

「『最後のジェダイ』と『スカイウォーカーの夜明け』は完璧に力を合わせています。まるでこんな感じ(画像)。」

グリフィン・シラー(FilmSpeak/The Playlist)

「この映画は全力で、手を緩めない。J・Jのエネルギーに覆われているんです。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)風のアドベンチャーで、ポーとフィンのブロマンスが見どころ。キャラクターよりプロットが気にかかったり、それから駆け足だったりと、良い映画ではあるけれど最高ではありません。」

ヨランダ・マチャド(批評家)

「僕はそれほど驚かなかったし、ファンサービスが多すぎるとも感じました。けれども『スカイウォーカーの夜明け』には、みなさんの予想していたすべてがあり、予想していたものは何ひとつありません。観た直後のリアクションは、“このシリーズが本当に大好き、スカイウォーカー・サーガが終わって寂しくなる”というもの。」

ジェンナ・ブッシュ(ライター)

「完全に圧倒されました! 一本の映画にこれほど満足したことはありません。これは、ひとつの時代の終わりであり、私の人生を作ったシリーズの終わり。想像さえもできなかった形で、この映画はきちんとやり切ってくれました。泣いてしまうことでしょう。」

マイク・ライアン(UPROXX)

「間違いなく最も複雑な『スター・ウォーズ』。好きなところはたくさんありますが、前半は説明と新たなプロット、仕掛け、布石、準備で完全に行き詰まっています。映画3本ぶんを詰め込まなければいけなかったかのよう。僕の好きな『スター・ウォーズ』は、キャラクターに時間をかけ、焦点を当てるもの。前半はすべてが説明になっています。そこからは良くなっていくし、ランド・カルリジアンは圧倒的。だけど物語の筋が多すぎて、駆け足すぎるとも感じます。それに、パルパティーン周りはすごく変な感じ。」

ジャーマイン・ルシアー(GIZMODO)

「『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』には、あなたの求めているもの、それ以上があります。良い映画だと思う必要はありません。私にも、大好きなところと、そうではないところがある。劇場を出る時には、とても、とても矛盾した思いを抱えていました。」

ダン・ケイシー(Nerdist)

「“ワオ”としか言えない。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にはいろんなものがあります。恐ろしさも、希望も、暴力も、控えめなエロスも、それからしかるべきファンサービスもたくさん。だけど何よりも、この素晴らしい、40年以上におよぶサーガにふさわしいエンディングになっています。完璧な映画ではないので、これから粗探しをする余地があるのは分かっています。けれども、今は満面の笑顔を。」

ロブ・キース(Screen Rant)

「とてつもなく満足のいく、すさまじい結末。問題や問題のあるキャラクター、そして『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』で答えの出なかった謎にもなんとか取り組んでいます。たくさんの要素が1本の映画に詰まっているので、無駄はまったくありません。まるで、2本の『スター・ウォーズ』を1本にまとめたかのよう。ファンサービスのお楽しみもあります。」

ブランドン・デイヴィス(ComicBook.com)

「『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は“多い”映画です。たくさんのスペクタクル、(物語上の)大きな課題をともなう超大作であり、ファンの間では、とある議論が(あるいは多くの議論が)間違いなく起こることでしょう。良い作品です。巨大で、サプライズに満ちていて、ルーク・スカイウォーカーの言葉を借りれば“君の思ったようにはならない”。大ファンのためのシーンもあり、全編にわたって歓声が上がっていました。実に見事なアイデアもあります。詳しくお話しするのが待ちきれません!」

グレゴリー・エルウッド(The Playlist)

「うん、『スカイウォーカーの夜明け』で一番良かったのは、デイジー・リドリーが最高の演技を見せてくれることと、ハードコアなファンが求めるものが観られるところ。J・Jにもう1年あれば良かったのに。」

ピーター・サイレッタ(/Film)

「J・J・エイブラムスはやり切った。この3部作をまとめあげたことで、サーガ全体にふさわしい結末をもたらしたのです。僕は興奮して疲れ切ってしまいました。『スター・ウォーズ』ファンはすごく幸せになれるでしょう。エイブラムスはキャラクターや彼らのやり取りに魔法のようなエネルギーを与えました。もう一度観るのが楽しみです。

(シリーズ作品の)どこにランクインするかと多くの方に尋ねられていますが、僕にとっては新3部作の第2位。プロットについてはいくつか言いたいこともありますし、ちょっと複雑ではありますが、最終的にそれが問題なのかどうかは分かりません。なぜなら、エモーショナルな解決があるから。」

ライアン・パーカー(The Hollywood Reporter)

「素晴らしい。『最後のジェダイ』が大嫌いなら大満足でしょう。」

マシュー・ボール(元Amazon Studios)

「監督の交代や迫るスケジュールなどの問題を縫って作られた『スカイウォーカーの夜明け』は、最も楽しく、ゴージャスで、満足のいく映画でした。パルパティーンがこの3部作に必要だったかは分かりませんが、大切なのはカイロ・レンとレイの結末が見事だということ。純粋に観客が喜ぶシーンがすごくたくさんあって、中盤には“いいぞ、J・J!”という叫び声が聞こえ、客席全体から何度も歓声が上がりました。オリジナル3部作以来、もっともオリジナル3部作らしい映画です。」

クリスチャン・ハーロフ(Movie Trivia Schmoedown)

「『スカイウォーカーの夜明け』にはしっかり引き込まれました。望んでいた大きな冒険、ライトセーバーの冒険です。必要だったのかと思うところはいくつかありますが、それでも新3部作の非常に納得できる結末でした。」

クレイトン・サンデル(ABC)

「すごい、すごい、すごい。『スカイウォーカーの夜明け』はやり遂げた。あまりにも多くのことが起こるので、私には理解しきれないほど。けれども、しっかりと壮大な結末には到達します。J・J・エイブラムスと製作チームは成功させました。それから、『最後のジェダイ』にも新たな評価をもたらすでしょう。ネタバレは避けてください!」

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。