『スター・ウォーズ』フィンポーは進展するか ─ ポー・ダメロン役オスカー・アイザック「もしボーイフレンドになっていたら」

多くは語らずとも、察することのできるものがあった。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)におけるフィンとポー・ダメロンの関係性のことだ。レジスタンスいちのエース・パイロットであるポー・ダメロンは、ファースト・オーダーから決死の脱走を試みるFN-2187にフィンという名を与え、即席の運命共同体を結成してジャクーに逃避。相方のジャケットをすっかり自分のものにしたフィンはそれから、戦火の中でポーと出会う機会こそ少なかったものの、互いの無事を案じあう関係に。
2人の仲はファンの間で“フィンポー(FinnPoe)”や“ストームパイロット(Stormpilot)”と呼ばれ、進展が期待されたものだった。続く『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)ではしかし、フィンとポーは別々の作戦に挑んでおり、2人の絆が特別に進展する様子はなかった。
フィンとポーの関係性が密かに熱視線を浴びていることは、2人を演じるオスカー・アイザックとジョン・ボイエガ、J・J・エイブラムズ監督もしっかり自認しているようだ。それどころか、どうも関係性の進展を望んでいる様子すらうかがえる。
「個人的には、『フォースの覚醒』以降の映画で進展があると良いなと期待していたところもあったんですよ。でも、僕にコントロール権はないので」と米Vatietyに告白したのは、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザック。『フォースの覚醒』でフィンとポーが絆を深めたのは「ごく自然な進展」だと振り返る。「もしあの2人がボーイフレンドになったら、それも楽しかったと思いますよ。」
フィン役のジョン・ボイエガも「2人は一線を越えてもそこまでおかしくないような、愛情と関係性がありました。でも同時に、その時はプラトニックでしたね」とまんざらでもなさそうだ。実際にボイエガは以前からフィンポー推しに同意していて、2人の関係は「止められない」と口にしたことも。
極めつけはJ・J・エイブラムス監督による発言。「あの2人の関係性は、恋愛関係よりももっと深いものです」と解説している。「2人の間の絆がディープなのは、厳しい試練の中に出会っただけでなく、彼らが親密になろうとする、恐れ、不確かであろうとする意志が力強く、向こう見ずで勇敢だからです。」
この度のJ・J・エイブラムス監督は、LGBTQや同性愛といったキーワードにも触れながらキャラクターを語っているが、フィンやポーがそうであるとは決して明言していない。「僕にとって重要なのは、映画を観た方が“これは自分たちのことだ”と感じてもらえること」とは言っているのだが……。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開。
Source:Vatiety