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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』J・J・エイブラムス、『最後のジェダイ』ライアン・ジョンソンに感謝 ─ 「なぜ作るのかを思い出せた」

J.J.エイブラムス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19679067265/

『スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの完結編となる最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の劇場公開を2019年12月20日(金)に控えた今、脚本・監督のJ・J・エイブラムスは、“ある宣言”を各所で続けている。それは製作にあたって、J・Jが、自身の手がけた『フォースの覚醒』(2015)とは一味も二味も違うアプローチで挑んだこと。どうやら、大胆なアプローチで賛否を分けた前作『最後のジェダイ』(2017)のライアン・ジョンソン監督から受けた影響は大きかったようだ。

なぜ、僕たちはこの映画を作っているのか。すでに観たことがあるものを作るためではありません。ライアンは、僕がそのことを思い出す手伝いをしてくれました。『フォースの覚醒』の時、僕が窮屈な思いをしていたとか、制限を受けていたとか、そういうことは言いません。だけど(製作当時)オリジナル3部作に忠実なものを作りたいと思っていた自分に気づかされたんです。今回は、もう少しだけ“挑戦している”という感覚がありました。」

Total Filmにて、J・Jは『スカイウォーカーの夜明け』の製作について「少なくとも(前回より)自由なアプローチでやることにしました」と語っている。「『フォースの覚醒』の時は、僕が思う『スター・ウォーズ』に忠実なアプローチにこだわっていました。できるだけ実物を使って撮るとか、現地で撮影をするとか」。J・Jいわく、今回もそうした方法はある程度継続されているという。しかし、彼は同時に「前回ならやらなかったようなことをやっています」とも語っているのだ。

実は、J・Jは早い段階からライアンの影響を隠していなかった。2019年5月には「ライアンの仕事を観たことが、自分の本能や直感から創作に取り組むことに繋がりました」「何かに忠実にするのではなく、自分が正しいと感じることをやっています」と語り、いうなれば映画作家J・J・エイブラムスの“覚醒”を予感させていたのだ。

ちなみにライアンは、『スカイウォーカーの夜明け』について「驚かされたいし、ゾクゾクしたい。(J・Jには)予想だにしなかったことをやって欲しいし、それに付き合いたい」とエールを送っている。果たして、42年間にわたった『スター・ウォーズ』の物語はいかにして幕を閉じるのか。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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