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【レポート】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見、「レイの秘密明かす」「公開が怖い」「ファンの考察見てる」など ─ ミディ=クロリアンも話題に

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの完結編スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの2019年12月20日(金)の日米同時公開を目前にして、キャスト・来日陣が来日。都内で開催された記者会見には、デイジー・リドリーレイ役)、ジョン・ボイエガフィン役)、オスカー・アイザックポー・ダメロン役)、アンソニー・ダニエルズ(C-3PO役)、J・J・エイブラムス監督、キャスリーン・ケネディ(プロデューサー、ルーカスフィルム社長)、クリス・テリオ(脚本)が登場した。

この記事では、およそ一時間に及んだ記者会見で語られた内容を、余すこと無く文字化する。(記事最後に写真ギャラリーあり。)

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

サーガ完結を目前にして

──全9作にもおよぶサーガの完結作の公開を目前に迎えた、今のお気持ちは。

J・J・エイブラムス監督:撮影には2年、ポスト・プロダクション(編集作業)には1年かかりました。ついに公開できるので、とても興奮しています。このステージにいる皆さんが素晴らしい仕事をやり遂げてくれました。ILMによるビジュアルエフェクトも、過去最高の仕上がりだと思います。」

デイジー・リドリー(レイ役):J・Jやクリス・テリオが作った世界の中で、素晴らしい時間を過ごすことができました。それからジョン(・ボイエガ)との再演も嬉しかったし、オスカー(・アイザック)としっかりした共演は初めてですよね。みんなで毎日、楽しく過ごしました。だから、もう終わりだと思うと悲しいです。今は、皆さんに公開できることに興奮しています。

オスカー・アイザック(ポー・ダメロン役):今の気持ちは、この映画が公開されて欲しくない……。だって、みんなにお別れしなくちゃいけないから…。(ボイエガ、「エァー!」と叫ぶ。)みんなと一緒で本当に楽しかったから……、だから……、もうちょっと仕事続けません?

ジョン・ボイエガ(フィン役):『フォースの覚醒』当時は、3部作をやる心構えもなかったから、今ここにいるのは何だか現実味がないんですよね。公開されるのは嬉しいんですけど、オスカーと同じ気持ちで、怖いんです。公開されたら、この映画はもう僕達のものではなく、皆さんのものになるから。

撮影は本当に楽しくて、特にヨルダンの現場ではずっと笑っていました。それが、もうすぐ皆さんのものになります。興奮と共に、寂しさもあります。もうオスカーやデイジーと撮影現場で会えないなんて、辛いです。

アンソニー・ダニエルズ(C-3PO役):私は、これまで8作に出演してまいりました。これで9作目。9作目が一番重要です。他の作品ほどの出来にならないかもしれない、という危うさがあるからです。でも、クリス・テリオと、このシャツの人(J・Jをからかう)が、スター・ウォーズを熟知している。この2人が、全くもって素晴らしいものを作ってくれました。あと数日したら、もう私たちも秘密を守らなくても良い。ホッとしますね?(ステージの一同、うなずく。)

クリス・テリオ(脚本):えっと、みんな疲れています(笑)。でも、興奮と喜びを感じています。私は、映画には4段階の命があると考えています。まずは脚本の段階。それから、J・Jや類まれなる才能の持ち主たちが、現場で脚本を現実化する段階(=撮影)。それから編集の段階。ジョン・ウィリアムズやエディターが映像を磨き上げます。そして第4段階は、お客さんです。私は、これまでの3つの段階を恋しく思うと共に、新しい第4の段階がこれから始まることに興奮しています。

キャスリーン・ケネディ(プロデューサー、ルーカスフィルム社長):スター・ウォーズは、ここにいる私たちの存在以上に大きなものですから、責任を感じていました。スター・ウォーズは42年前に誕生した神話で、今や映画史であり、長い間、たくさんの人を巻き込みました。スカイウォーカー・サーガ完結の一部となれたこと、光栄に思います。J・Jやクリスが、この物語をとても重要なものにしてくださいました。ついに皆さんにもお見せできます。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

スター・ウォーズで変わった人生

──『フォースの覚醒』で新たなる3部作が始まって4年。撮影も含めると5年程ということになりますが、この作品は皆さんの人生をどのように変えたのでしょうか。不朽の伝統的映画への参加は、どのような意味があったのでしょうか。

デイジー:女優としては、連続的に雇用してもらえて嬉しかったです。この3部作がどうなっていくかは、想像もできませんでした。この6年間の人生を、スター・ウォーズ無しで考えることはできません。素晴らしい皆さんとご一緒できて、安心して失敗できるし、笑えるし、泣ける。まるで家族のような環境でした。

オスカー:このサーガの、このトリロジーに加わるというのは、非常に畏れ多いことです。キャシー(キャスリーン・ケネディ)が言うように、スター・ウォーズは僕達が抱えきれないほどの大きな存在。映画以上の存在ですらあり、もはや世界の文化です。その物語に加わって、サーガを完結させることを誇りに思います。それから、世界中の人とつながることができて、僕の人生も変わりました。旅をして、色々な人と会って、色々な人生に触れ合えることを光栄に思っています。

ジョン:僕なんて出演前からスター・ウォーズのファンでしたから、参加してみてヴェールが開くというか、こういう風に出来てるんだって見ることができました。特にキャシーやJ・Jら製作の皆さんが協力してアイデアを出し合っているのを見るのが、僕にとっては魔法のような数年間でした。だって、僕はそれまで映画を見てゲームをやっていたから、それがどういう風に出来上がっていくのかは知らなかったからです。だから出来上がっていく様子を見て、参加することも出来て、胸がいっぱいです。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

──(アンソニーに)42年間、全作に関わってきたアンソニーさんから見て、スター・ウォーズがいつの時代もどんな人々も惹きつける理由は何だと思いますか?

アンソニー:全作に出演できたのは、とんでもなく栄誉なことです。さっき気付いたんですけど、このステージにいる全員は私のキャリアが成長していく様を見てきたわけですね。そんな皆さんと一緒に作品が作れたことも、また世界中で40数年間続くスター・ウォーズの魔法だと思います。

それも全て、1977年のジョージ・ルーカスの輝かしい功績のおかげですね。あの当時はビデオというものが存在しなかったから、みんな映画館に観に行ったものでした。グループになって、みんなで同じものを楽しむ、ということの始まりでした。それからビデオという魔法が登場して、自宅で何度も繰り返し鑑賞できるようになりました。そして電子メディアが登場したおかげで、スター・ウォーズはより発展します。

この家族もどんどん大きくなって、今や3世代ですね。私はその始まりから、ずっと見てきました。オスカーが言うように、光栄なことです。私にとっては、大きな光栄です。これら全て、素晴らしいストーリーがあるおかげです。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

『スカイウォーカーの夜明け』で明かされる謎

──(J・Jに)愛するプリンセスを失ったことは、悲しいニュースとなりました。レイア役キャリー・フィッシャーをスカイウォーカーの物語の完結編である『スカイウォーカーの夜明け』に登場させることは、監督にとってどれだけ重要なことだったのでしょうか。

J・J:スカイウォーカー・サーガの最後にレイアがいないというのは、ありえない。だから再キャストやデジタル蘇生は全く考えませんでした。『フォースの覚醒』の最終カットを見直した時に、使える映像があることに気付いたんです。とても感動的で、不思議な感覚もあります。一番大事な人抜きでシーンを作ったんですから。キャラクターにとってだけでなく、彼女にとってどれほど重要なことか。それを噛み締めて作りました。私とキャリーは『フォースの覚醒』以前からの付き合いでしたから、彼女の喪失は辛い出来事でした。でも彼女の映像を活用して、またキャリーのレイアに会えます。彼女も、このステージに居てほしかった。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

──(デイジーに)様々な噂が飛び交うレイの出生の秘密について、明らかになるのでしょうか。

デイジー:なります。『最後のジェダイ』の時点でレイについて明かされたことに、私は満足していました。でも、レイはまだその事実に苛立っているんでしょう。彼女が前に進むためには、まだ答えが必要。だから、探求があって、答えも出てきます。

私が思うスター・ウォーズの美しいところは、家族の血筋の物語だけでなく、誰を愛すべきかを選ぶところ。フィンはレイにとって初めての友達で、今作では友情や愛の美しさも描かれます。たとえ血が繋がっていなくても、人を動かすものだということです。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

──(J・Jに)『フォースの覚醒』の来日会見時、「惑星タコダナ」は東京の「高田馬場」から取って名付けたと仰っていました。今作でも日本の影響はありますか?

J・J:ありがとうございます(日本語で)。初めて東京に来た時、高田馬場のホステルに泊まったんですよ。それで覚えていて。

今作では、カイロ・レンのマスクには日本の“金継ぎ”という修復技術を使っています。壊れたものを隠すのではなく、直すという行為の祝福ですね。それからレン騎士団にも黒澤映画の影響があります。私の友人である村上隆も出演してますし(笑)。友人たちが背景に登場したり。日本の魂が込められていますよ。25年前、初めて日本に来た時から大好きですから。来日する時は毎回必ず子どもたちを連れてくるんです。

──(アンソニーに)今作の予告編でC-3POの「最後にもう一度だけ 友人たちに」というセリフがありますが、その意味をファンが色々と想像しています。話せる範囲で意味を教えて頂ければ。

アンソニー:色々な意味にとらえられて、美しいセリフですよね。共演のみんなへのお別れかもしれないし、皆さんへのお別れかもしれません。あと数日で分かりますから(会場笑い)。撮影現場でそのセリフを言った時は、とても感動したことを覚えています。我が友J・Jも、美しく編集してくれましたね。あと数日だけ、「どういう意味かな」って考えておいてくださいね。

──(キャスリーンとJ・Jに)ジョージ・ルーカスは、エピソード1でミディ=クロリアンという生物を創造しました。ルーカスがこの3部作の脚本を提出した時、キャスリーンさんはボツにされたそうですが、今後ルーカスの書いた脚本が活かされることはあるんでしょうか。

キャスリーン:いいえ、ジョージ・ルーカスはエピソード7、8、9の脚本を書いていませんよ。別の作品用の、彼の短い概要文やアイデアのことを仰っているのだと思いますが、ルーカスは脚本を書いていません。大事なことは、全作通じてルーカスが築いたテーマが基礎になっているということです。何度も議論し、解釈し、理解した大切なものです。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

J・J:(低い声で)ノー。どうやら、あなたはミディ=クロリアンが大好きなようですね。ミディ=クロリアンは映画で語られていることですから、もう物語のいち部分ということです。ジョージが書いたことだから、みんな受け入れています。

子供の頃に第1作目を初めて観た時の、オビ=ワン・ケノービがフォースについて語ったシーンが思い出されます。フォースとは万物を包み、結びつけるものだと。あの感覚、あのパワーを私はよく感じ取っていました。だからここに居るメンバーで、ミディ=クロリアンを否定する人はいないですよ。(低い声で)デイジー以外は。……冗談です。

フォースは信じられるものだから、概念として力強いんだと思います。私も、自分にとってフォースって何だろうと考えます。こうして自分なりに理解できるということが、ジョージの創造した美しいところですね。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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