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【レポート】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見、「レイの秘密明かす」「公開が怖い」「ファンの考察見てる」など ─ ミディ=クロリアンも話題に

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

誰にでもフォースは宿る

続けて、事前にTwitter上でファンから寄せられた質問の中から、厳選して1問が投げかけられた。「キャストの中で、最も強いフォースを宿しているのは誰だと思いますか?」というものだ。オスカー・アイザックが「最も強いフォースか……」と考え込んで「デイジーじゃないかな」と返すと、デイジーは日本語で「ありがとう、オスカー」とレスポンスし、こう続ける。

デイジー:J・Jが仰っていたところで、ファンや私がスター・ウォーズを好きになる理由は、誰もがフォースで繋がれるということだと思います。誰にでも、何らかの形でフォースは宿っている。私たち全てが、美しいフォースの持ち主です。だから私たちはここに一緒にいるんですよ。

デイジーの名回答に、会場からは「おぉ」と感嘆の声。デイジーは即座に「うーん、Thank you」と上手に締めた。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

キャスリーン・ケネディもこの質問に加わり、「ベビーヨーダ」とジョーク。これは、海外では話題になっているも日本では現時点で配信が開始されていないスター・ウォーズ初の実写ドラマ「マンダロリアン」に登場するキャラクターだ。「冗談です。デイジーだと思います。」

J・J・エイブラムス監督は「私は、ここにいる皆さんの父親のような気持ちなんです。成長していく様子を見てきたので……。そんな皆ともう仕事ができなくなるというのは、やはり寂しいですね。彼ら全員に同じ強さのフォースが宿っていると思います」と回答。するとキャスリーンが「J・Jが大統領に立候補しようとしている」とジョークを挟み、J・Jも立ち上がって会場に拍手を求めた。

C-3PO黒幕説?ファンの説どう思うのか

この日は、日本のみならずアジア各国からの記者も出席。オーストラリアのプレスから、「全9作を終える大仕事の所感は」と尋ねられたクリス・テリオは「最後って、どんな感覚だろうかと考える瞬間がありました」と回答。するとJ・Jから「そんなことはない」と横槍。クリスは「執筆って、こんな感じなんですよ」と続ける。

クリス:こうやって、お互いを遮るんです。良いアイデアのために喧嘩する。で、キャシーやJ・Jと一緒に、どういう最後を迎えようかと考えました。そこに至るまでの執筆はキツかった。そして、いちスター・ウォーズ・ファンとしても寂しかったです。物語に終わりもたらそうと決めてから、終わりに相応しい物語にするために没頭しました。それが、1977年にジョージ・ルーカスが生み出した魂を受け継いでいると願っています。

J・J:ここにはライターの方がたくさんいるはずですから、執筆の過程をお話するのがどれだけ退屈か分かってくれますよね。スーパーハードでしたよ。どうすればベストなのか、2年間たくさん議論しました。難しい道のりでしたが、だからこそやり甲斐がありました。

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

──(シンガポールのプレスから、アンソニーへ)ファンの間では『全9作に登場しているC-3POこそが真の黒幕説』というクレイジーな説もあるのですが、どう思いますか?

アンソニー:ファンの考えられることは大好きです。『スター・ウォーズ』といえばインスピレーション。インターネットで見かけるファンの考察は、クリスやJ・Jですら思いつかないようなものばかりですね。

(3PO黒幕説は)とても興味深い。真相は、公開をお楽しみに。でも、3POは、全ての脅威も、闇もくぐり抜けていますから……、あの黄金の輝きも、もしかしたら目を欺くためなのかもしれません……。」

──(クリスとJ・Jに)こうしたクレイジーなファンの考察を脚本に取り入れることはありますか?」

クリス:ファンの考察について話し合うことも、たまにあります。いつも興味深いと思っていて、中には本当にクレイジーなものもありますね。実際に使用したことはありません。でも、J・Jも私も、そもそもはスター・ウォーズのファンでした。だから脚本についての話し合いは、脚本家としての会話でもありますけど、ファン同士の会話でもあるわけです。そこで、ファンが色々な説を出してるよね、というような話題はあります。

この場を借りて、今まで言えなかったことを。アンソニー・ダニエルズさん、このサーガ全てに登場されていますね。あなたこそが、私やJ・Jにとって、執筆の最大のインスピレーションでした。私が初めて観たスター・ウォーズは『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)でしたが、あなたのセリフが頭から離れなかったんです。執筆の過程における喜び、3POのセリフを書ける、ということが終わってしまう。J・Jもその寂しさを語ってくれましたね。

J・J:アンソニーとはモメたことがあって。嘘です。私たちは、(アンソニーという)レジェンドと同じ舞台に立ったわけですね。でも彼自身は、ずっとマスクで隠れているんですよ。全ては所作の演技と声だけ。あなたは、スター・ウォーズで最初に出会うキャラクターです。この物語が始まった時、僕達はこの映画で笑って良いんだと気付かせてくれる存在。一瞬で作品のトーンを作る存在です。それなのに、姿は隠れている。とんでもなく難しいことだと思います。あなたが遂げた偉業は言い尽くせません。あまりにも素晴らしすぎるから、当たり前のように思われてしまっているかもしれません。(会場拍手)

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』記者会見

ステージには、デイジーの呼びかけでR2-D2、BB-8、そして今作で初登場のD-Oらスター・ウォーズを象徴するドロイドが登場し、全員で揃って記念撮影。最後にJ・Jは「今まで辛抱してくださったこと、色々と質問してくださったこと、それに皆さんの熱意に、感謝してもしきれません。ご覧頂くのが待ちきれない。ありがとうございます」と挨拶した。

ギャラリー

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、2019年12月20日(金)より日米同時公開。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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