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『トイ・ストーリー4』世界興収10億ドル超え ─ ディズニー、年間5本目の大台突破で映画史上初の快挙

トイ・ストーリー4
©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー/ピクサー製作、映画『トイ・ストーリー4』の全世界興行収入が10億ドルを突破した。ウォルト・ディズニー・カンパニーにとって、2019年に世界興収が10億ドルを突破した作品はこれで5本目。年間5作品が10億ドルを突破するスタジオは映画史上初であり、ディズニーの圧倒的な強さを証明する形となった。

Box Office Mojoによると、2019年8月14日(米国時間)現在、『トイ・ストーリー4』は米国にて4億2,182万3,837ドル、海外にて5億7,990万ドルを記録。米国でのオープニング興収記録こそ当初の予想を下回ったものの、現時点でアニメーション映画としては歴代第8位の成績に収まっている。米Deadlineによれば、アメリカを除く海外市場では、『トイ・ストーリー』やピクサー作品が大きな支持を集める日本が、お盆休み効果を受けて7,700万ドルという随一の記録を示した。そのほか、特に際立った記録を見せているのはイギリスの7,500万ドル、メキシコの7,200万ドルだ。

『トイ・ストーリー4』のほか、世界興収10億ドルを達成した2019年のディズニー作品は、『キャプテン・マーベル』の11億2,827万4,794ドル、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の27億9,557万6,270ドル、『ライオン・キング』の13億4,609万1,135ドル、『アラジン』の10億3,534万3,468ドル。なお、10億ドルの大台に乗った2019年公開作品は、これらを除けば『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の10億9,956万1,402ドルしかない。同作もディズニー傘下のマーベル・スタジオが製作に加わっているため、事実上は総ナメ状態ということだ。

さらに驚くべきことに、ディズニーはこの後に『アナと雪の女王2』(2019年11月22日公開)と『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日公開)を控えている。後者が年内に達成できるかどうかは不明だが、両作ともに10億ドルを超えることはほぼ間違いない。すなわちディズニーは年間7作品を10億ドル突破へ導くことで、他のスタジオをさらに圧倒する見込みなのである。

ちなみに、こうした状況について、Deadlineは「(2019年は)ディズニーが最も激しい動きをみせる1年だろう」との指摘を紹介した。なぜかといえば、超大作を連発することは、ディズニーが2019年11月に米国で開始する自社映像配信サービス「Disney+」の宣伝にもなるためである。マーベル・シネマティック・ユニバース作品も、『スター・ウォーズ』も、ピクサー映画も、そして名作アニメの実写版・リメイク版も、それらがヒットすればするほど、いずれはDisney+で観られることを広くアピールすることに繋がるのだ。

映画『トイ・ストーリー4』は2019年7月12日(金)より全国公開中

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Sources: Deadline, Box Office Mojo

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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