『アンチャーテッド』マーク・ウォールバーグ、なぜサリーはヒゲと白髪姿ではないのかを語る【単独インタビュー】

トム・ホランド&マーク・ウォールバーグ主演で大人気ゲームを実写化する映画『アンチャーテッド』が、2022年2月18日より日米同時公開となる。
主人公は、NYでバーテンダーとして働くネイサン・ドレイク(愛称:ネイト)。器用な手さばきと類まれなるスリの才能を見込まれ、トレジャーハンターのビクター・サリバン(愛称:サリー)から50億ドルの財宝を一緒に探さないかとスカウトされる。やがて2人は、敵の組織との争奪戦を繰り広げながら、地図にない場所に眠る幻の海賊船へと辿り着く……。
ゲームでお馴染みのダイナミックなアクションがたっぷり実写化された本作では、『インディ・ジョーンズ』シリーズなどを彷彿させる壮大な冒険活劇に仕上がっている。THE RIVERでは、主人公ネイサンと共に冒険するトレジャーハンターのビクター・サリバン(愛称:サリー)に単独インタビュー。ゲーム版とのキャラクター造形との違いや、今後のシリーズ化の可能性についての意気込みを聞いた。実際の取材動画と合わせてどうぞ。
『アンチャーテッド』サリー役マーク・ウォールバーグ 単独インタビュー
──はじめまして!東京のTHE RIVERです。お会いできて嬉しいです。
こちらこそ嬉しいです。
──『アンチャーテッド』すごく楽しかったです。
それは良かった!
──今作が壮大な冒険アクション映画シリーズになることを願っています。1980年代に『インディ・ジョーンズ』が、2000年代に『パイレーツ・オブ・カリビアン』があったように。今後の続編やシリーズ化についてはまだ分かりませんが、今の時代における象徴的な冒険アクション映画シリーズになると思いますか?
そうですね。確かに『インディ・ジョーンズ』シリーズのような一大イベント映画を目指していました。僕は続編ビジネスには関わっていませんが、お客さんに気に入ってもらえれば、ぜひ続編を作りたいと思っています。1作目より、さらに良い映画を作りたいですね。確かにそういう目標はあります。(原作の)ビデオゲームがすごく壮大で映画的で、ストーリーテリングも素晴らしいので、まさに実写化向きですから。それから、ゲームのことは知らなくても、好きでなくても、この映画は好きになれると思います。幅広い観客層を捕えられると感じていました。
すごいポテンシャルがありそうだとはずっと思っていましたね。 アクションやスタントがたっぷりな映画って、近頃では少なくなってきている。僕がこの映画の脚本を読んだとき、「これぞ映画だ」って思いました。僕はたくさんの映画に出てきていますが、「映画らしい映画」となると話は別です。だから『インディ・ジョーンズ』はシリーズ全作観返しましたし、そのキャラクターたちからインスピレーションを受けました。
何なら、気付いたらハリソン・フォードっぽく喋ってしまっていたくらいですよ。劇中のある場面で、「おい小僧!どくんだ!」みたいなことを言うんですけど、監督に「ハリソン・フォードのモノマネはやめてください!ちゃんと自分で演じて!」って言われて(笑)。楽しかったですね。初めてハリウッドの大作映画に出たなという感じでした。小規模なインディペンデント作品で、ドキュメンタリー的にリアルに作る映画ではなくて、願いが叶うような、楽しい映画ということです。

──原作のゲームでのサリーといえば、象徴的なヒゲと白髪でお馴染みですが……。
(インタビュー時はヒゲを蓄えていたマーク、ヒゲを指差す)
──はい、今はありますね(笑)。でも映画ではヒゲも白髪もありませんでした。何故でしょうか?
それは、ストーリーへの導入部分を描きたかったからだと思います。もともとは、僕がネイサン・ドレイク役にキャスティングされていたんです。12年前にね。でもそれから、役に対して歳を取ったので、別の若い俳優がキャスティングされることになって、ゲームでおなじみの『アンチャーテッド』の世界観に繋がる導入の物語を描くことになったんです。面白いやり方だと思いました。
劇中では、トムと僕とが、ネイサン・ドレイクとビクター・サリバンのお馴染みの姿になっていくところが見られます。賢いやり方だと思います。僕はもう50歳で歳なので、もし次回作をやることがあれば、白髪もヒゲも葉巻も取り入れるつもりですよ。トムも付けヒゲじゃなくて、本物のヒゲが生えているといいね(笑)。

──先ほどおっしゃったように、原作のゲームには既に素晴らしいストーリーや壮大なアクションがあります。これを実写化する時、ワクワク感とプレッシャーのどちらが勝りましたか?
プレッシャーがワクワクを作った、って感じかな。僕はいつでも、難局に挑んでいたい。プレッシャーがある方が、いい仕事ができるんです。常に最高の演技ができるようコミットしているし、プロデューサーをやるときは、最高の映画に仕上がるように努めています。プレッシャーがあるからこそ、責任感が生まれるんです。細かなことにも気を配れるようになる。サリーはたくさんの人にとって象徴的なキャラクターですから、正しく描きたかった。長年にわたるゲーム作品たちの中で描かれた成長を垣間見せたかったんです。
それから、自分らしさも少し取り入れました。ゲームで誕生した有名キャラクターを現実で演じるにあたってプレッシャーはありましたが、そのおかげで良い演技ができたと思います。
──お時間になりました。ありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!今度は直接お会いできるといいですね。
映画『アンチャーテッド』は2022年2月18日、日米同時公開。