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ウンディーネ神話の現代版『水を抱く女』ポスター&予告編 ─ ミステリアスな愛の叙事詩、クリスティアン・ペッツォルト監督最新作

水を抱く女
© SCHRAMM FILM / LES FILMS DU LOSANGE / ZDF / ARTE / ARTE France Cinéma 2020

『東ベルリンから来た女』(2012)『あの日のように抱きしめて』(2014)などで知られる名匠、クリスティアン・ペッツォルト監督最新作『水を抱く女』が、2021年3月26日(金)に公開される。この度、ポスター&日本語版予告編が到着した。

第70回ベルリン国際映画祭にて、銀熊賞(最優秀女優賞)と国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞した本作は、「愛する男に裏切られたとき、その男を殺して水に戻る」という宿命を背負った美しき水の精、ウンディーネの神話を大胆にも現代に置き換えて映画化した作品だ。

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本作の主人公は、ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネ。彼女はアレクサンダー広場に隣接する小さなアパートで暮らし、博物館でガイドとして働いている。恋人のヨハネスが別の女性に心移りし、悲嘆にくれていたウンディーネの前に、愛情深い潜水作業員のクリストフが現れる。数奇な運命に導かれるように、激しく惹かれ合うふたり。幸せで無垢な新しい愛を大切に育むも、彼女が必死に何かから逃れようとしているような違和感をクリストフが感じとった時、ウンディーネは再び自分の宿命と直面することになる。官能的なバッハの旋律にのせて、繊細に描写されるミステリアスな愛の叙事詩だ。

公開された日本版予告編は、ベルリンの都市開発を研究する歴史家で、博物館で働くガイドのウンディーネが、恋人に別れを告げられ「愛していると言って。あなたを殺したくない」と答える場面から始まる。そしてクリストフとの衝撃的な出会い。激しく惹かれ合っていく2人だったが、ある日彼女は突然姿を消してしまう。

“その男は知らなかった。彼女の逃れられない宿命を”という、ナレーションが意味する彼女の切ない愛の形とは。2人の愛の行方が、バッハの旋律と水のようにたゆたう映像美と共に描かれていく。また、あわせて公開されたメインビジュアルには、「愛が終わるとき、哀しき殺意のとき」と添えられている。

水を抱く女
© SCHRAMM FILM / LES FILMS DU LOSANGE / ZDF / ARTE / ARTE France Cinéma 2020

ウンディーネを妖艶に演じたのは、フランソワ・オゾン監督『婚約者の友人』(2016)や、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督『ある画家の数奇な運命』(2018)などのパウラ・ベーア。本作にて、ベルリン国際映画祭とヨーロッパ映画賞にて女優賞受賞という快挙を成し遂げた。

クリストフ役には、ダンサーや振付師としても活躍する、『希望の灯り』(2018)のフランツ・ロゴフスキ。この主演の2人は、クリスティアン・ペッツォルト監督の前作『未来を乗り換えた男』(2018)でも共演しており、稀有な才能の親密な再共演が、濃密な映像世界へと観客を誘引する。

『水を抱く女』は、2021年3月26日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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