米『ハリー・ポッター』アトラクション停止で1時間以上宙吊り、乗客4人が提訴 ─ 精神的、身体的苦痛を訴える

2022年夏、米ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(USH)にある『ハリー・ポッター』の人気アトラクション「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」の走行中に起きた緊急停止事故について、乗客4人がスタジオを相手取った訴訟を起こした。米Entertainment Weeklyが訴状の内容を明らかにしている。
遡ること2022年7月、USHでは停電が発生し、「トランスフォーマー・ザ・ライド3D」や「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」といったライドタイプのアトラクションが緊急停止するアクシデントが発生。直後の報道では、「トランスフォーマー・ザ・ライド3D」に乗っていた乗客11人が救助されたと伝えられていた。この時、「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」での負傷者は報告されていなかった。
このたび、「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」緊急停止時に乗り合わせていた4人の乗客、デブラ・ビアン、ジェラルド・スコット・ビアン、ジョシュ・テイラーソン、サミ=ジョー・ゴールドバーグが、ロサンゼルス郡高等裁判所にUSHを相手取った訴状を提出。パーク側の業務上過失により精神的、身体的苦痛を被ったと主張している。
原告らによれば、アトラクションは突如として停止し、乗車していたカートが右後方に傾いたまま、1時間以上宙吊り状態で放置されたという。その後、直立姿勢に戻り30分待機したのちに脱出することができたとのこと。
これにより、原告らは「不当かつ危険な時間、放置されたことにより大きな怪我を負った」と主張。ビアン夫妻は、「配偶者が負傷しているところを目の前で見たことから生じる精神的苦痛」のほか、妻のデブラが「妻としての務めを果たせない」ほどの身体的苦痛を負ったとしている。
訴状では、「停電に備えて発電機等の適切な予備を提供しなかったこと、計画停電が行われている時にジェットコースターの運転を許可したこと、計画停電について乗客に警告しなかったこと」を理由に、注意義務に違反としてパーク側を非難。USHの担当者は「係争中の訴訟についてはコメントしません」と声明を出したという。
「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にもある大人気アトラクション。大人から子供まで幅広い世代に楽しまれている。ちなみに、2023年12月にはUSJの人気アトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」が頂上部分で緊急停止するというハプニングが起きていた。
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