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『ヴェノム』ルーベン・フライシャー監督、批評家の低評価は「残念でした」

ヴェノム
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2018年に劇場公開され、全世界興行収入941億円を超える記録を樹立した大作映画『ヴェノム』。記録的な興行収入を記録した本作だが、一方で批評家からは否定的な評価が散見された。メガホンをとったルーベン・フライシャーは当時、一体どんな思いを抱いていたのだろうか?

マーベル・コミックを原作に、ジャーナリストのエディ・ブロックが意志を持った地球外生命体に寄生されてしまい、恐るべき力を身につけて悪党たちと戦う姿を描いた本作。スパイダーマンの宿敵であり、マーベル史上最も残虐な悪の英雄、ヴェノムとしてトム・ハーディが主演を務めた。

『ヴェノム』は本記事掲載時点で、米レビューサイトRotten Tomatoesでは観客スコア「81%」、批評家スコア「30%」。一般客からは比較的高い評価を獲得しているが、一方の批評家からはかなり低く評価されてしまったのだ。Comicbook.comのインタビューにてフライシャーは、この評価に対する自身の想いを打ち明けている。

正直に話しますが、一生懸命やっただけに、批評家からの反応は残念でした。この映画を一般の観客の皆さんと一緒に鑑賞して、どれだけ楽しんでもらえたのかも知っています。だから、批評家が否定的だったのは少し意外でした。観客はこの映画を本当に愛していましたから。そうでなければ、これほどまでに作品は成功しなかったはずです。」

批評家からの低評価に落胆した事実を明かしたフライシャーは、『ヴェノム』につづく続編、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)では監督として復帰していない。もっとも、ソニー・ピクチャーズとの関係性は継続しており、ノーティードッグによるゲーム『アンチャーテッド』の実写映画版の監督に起用されている。フライシャーは、「願わくば、時が経てば、人々…」と批評家による低評価について話を続けた。

公開当時は批判家に酷評されたのち、愛されるようになった映画はたくさん存在します。Rotten Tomatoesがこのような集合体として存在し、その結果、永遠に、ひとつの作品の評価に影響を与えることになるのは残念なことです。それはそれで仕方がないことですが、この映画を気に入ってくれる方がいれば、僕はそれだけで十分ですよ。」

フライシャーがメガホンをとった『アンチャーテッド』は、実在した海洋冒険家の子孫を名乗るトレジャーハンターのネイサン・ドレイクことネイト(トム・ホランド)と、彼の師匠的存在となるビクター・サリバンことサリー(マーク・ウォールバーグ)、ふたりが財宝を目当てに大冒険を広げていく姿が描かれる。フライシャーは同作に対しても、『ヴェノム』と同じように観客に気に入ってもらえることを願っている。「この映画は観客のために作ったのです。本当に楽しくて、逃避的で、アクションにあふれたアドベンチャー作品になるように努めました。[中略]ファンや観客がこの映画を気に入ってくれたら、僕は誇りに思うし、嬉しく思います」。

映画『アンチャーテッド』は、2022年2月18日(金)より全国公開中。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。