『ヴェノム』R指定映画にならない可能性が浮上 ─ スパイダーマンとの将来的な共演を考慮か

米ソニー・ピクチャーズ製作『スパイダーマン』シリーズのスピンオフ映画『ヴェノム』は、残虐でバイオレントな作品になることが期待されていた。ところが、どうやらソニー幹部は本作をR指定にすることへ前向きではないようだ。米Varietyが報じている。
2018年8月1日に公開された『ヴェノム』予告編映像では、「まずは両手両足を喰ってやる。次に顔を喰いちぎる。手足も顔もないお前は、通りに転がるクソだ」と笑いながら男に喰らいつく場面など、ヴェノムの凶暴さが際立つシーンが非常に目立っている。演じるトム・ハーディも、「人の頭を噛みちぎるし、みなさんの予想しないこともする」とヴェノムの凶暴性を明かしていた。
近年、『デッドプール』シリーズや『ローガン』(2017)といったR指定のヒーロー映画が成功を収めていることからも、『ヴェノム』がR指定になることも不思議ではない。しかし米Varietyの報道によると、ソニー幹部は本作をPG-13※ギリギリで収めたいと考えているらしい。
PG-13:「13歳未満の鑑賞には、保護者の強い同意が必要」とする注意喚起。あくまで年齢制限ではない。
ソニー幹部としては、ヴェノムが将来的にスパイダーマンやMCUのヒーローとクロスオーバーできるよう、映画のトーンを彼らの映画に近づけたいと考えているそうだ。そのため、ハーディと本作の監督ルーベン・フライシャーは、作品にユーモアを加えようと試みているとも伝えられている。
確かにR指定の作品となっては、「子どもたちもヴェノムを大好きに」なることは出来ない。「最も残虐な悪」ヴェノムを、過激なR描写でタップリ観てみたいものの、やはりスパイダーマンとも共演を果たして欲しい。ファンとしては非常に悩ましいところだ。
映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー。
『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/
Sources: Variety