『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』米国公開が再延期、デルタ株の拡大を受けて

トム・ハーディ主演、マーベル映画『ヴェノム』(2018)の続編となる『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の米国公開が再び延期となった。
新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大を受けて、米ソニー・ピクチャーズは『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の米国公開日を、2021年9月24日から10月15日へと3週間延期した。本作は当初2020年10月2日の米国公開予定だったが、コロナ禍を受けて2021年6月25日に延期され、その後も9月17日、そして9月24日と延期が重ねられている。今回で4度目の延期となった。
本作の公開が移動したことで、2021年10月には『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『ハロウィン KILLS』と話題作が集中することになった。しかしながら、ソニーの決定に続き、スタジオ各社もデルタ株の影響による再度の公開延期を検討する可能性もある。今後しばらくの動きには特に注視が必要だろう。
なお、本作は日本では「2021年公開」とのみ告知されており、具体的な公開日のアナウンスはなされていない。
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』には、ヴェノム/エディ・ブロックが連続殺人鬼クレタス・キャサディと対峙。ヴェノムの宿敵カーネイジのほか、女性ヴィランのシュリークも現れ、“最悪”が再び幕を開ける。出演者は前作よりトム・ハーディ、エディの元婚約者アン役のミシェル・ウィリアムズが続投するほか、カーネイジ/クレタス役をウディ・ハレルソン、シュリーク役をナオミ・ハリスが演じる。監督はアンディ・サーキス。
なお、ソニーはデルタ株の脅威を受けて、人気アニメ映画『モンスター・ホテル』シリーズの第4作『Hotel Transylvania: Transformania(原題)』についても複数の選択肢を模索中と報じられている。同作は2021年10月1日に米国公開予定だったが、公開延期、あるいは配信サービスへの売却が検討されているというのだ。ソニーはコロナ禍において、すでに『ミッチェル家とマシンの反乱』『ウィッシュ・ドラゴン』『ビーボ』という3本のアニメ映画をNetflixに売却済み。アメリカでも低年齢層へのワクチン接種は現時点で行われていないため、デルタ株の拡大を受け、ファミリー層の客足が遠のくことは十分に考えられる状況だ。
Sources: Variety(1, 2), Deadline