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最近のハリウッド映画はVFX劣化?「Unreal Engine流入のため」と『パイレーツ・オブ・カリビアン』監督 ─ ゲーム制作側「ツールのせいにするのは間違い」と反論

パイレーツ・オブ・カビリアン
© Buena Vista Pictures 写真:ゼータイメージ

一方、この主張に対しては、ゲーム制作側から異論が提示された。Epic GamesでVFXスーパーバイザーを務めるパトリック・タバックは米PC Gamerにて、「VFXやCGIに関する誤った認識に基づく問題を、一つのツールのせいにすることは、この業界の誰にとっても不正確です」と声明。「事実、コンピューターグラフィックスを作る人の数はかつてないほどに増えていて、その規模になれば、成功にも失敗にも幅が出ます。しかし、美学と技巧はアーティストから生まれるものであり、ソフトウェアから生まれるものではありません」と述べた。

タバックは2022年にEpic Gamesへ入社する以前、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)で映画VFXに携わってきた人物である。『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)では、アカデミー賞視覚効果賞に4度ノミネートされた実績を持つ。大作映画とゲームの両現場を知る立場から、ツールの使われ方を補足した格好だ。

タバックはUnreal Engineについて「主にプリビズ(事前の視覚設計)、バーチャルプロダクションに用いられ、場合によってはファイナルピクセル(最終的な画作り)に使われることもあります」と解説。さらに「断言できますが、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような大作VFX映画を10〜15年前に作っていたアーティストたちは、Unreal Engineのような強力なツールがデスクにあって、作業を手伝ってくれるなんて夢の話だったはずです。何せ、私がそのうちの一人だったんですから!」と述べ、ツールの価値そのものを強調している。

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Source:But Why Tho?,PC Gamer

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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