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『DUNE/デューン』ドゥニ・ヴィルヌーヴ「ポストクレジットシーンは好きではない」─ その理由とは?

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35397143143/

『メッセージ』(2016)『ブレードランナー2049』(2017)『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)などで知られる天才監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴはポストクレジットシーンを自身の作品に取り入れることは絶対にしないようだ。

ポストクレジットシーンとは、エンドロール後に登場するおまけ映像のことで、マーベル映画では次回作への伏線として主に挿入されていることが多い。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作、『DUNE/デューン 砂の惑星』は二部作として構想されている作品だが、ポストクレジットシーンは存在しなかった。その理由とは一体何だったのだろうか。

NMEのインタビューにてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、「ポストクレジットシーンが好きではありません」と説明している。「最後のフレームには、ラストならではの感情が込められているので、それを台無しにしたくはありませんでした。だからこそ、ポストクレジットシーンは使わないのです」。これまでのフィルモグラフィーでもヴィルヌーヴ監督は、ポストクレジットシーンを挿入したことはなく、「これからもやらないでしょう」と意志を固めている様子だ。

ポストクレジットシーンは今後の重要な物語を示唆する要素として有効で、観客を次回作まで惹きつけるためにも絶好な演出と言えるだろう。しかし、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、続編要素を匂わせたまま終わらせるのではなく、ひとつの作品としての完璧な締めを追求し、その上で観客に究極の映画体験、特別な感情を届けたいと考えていたのだろう。

なお、『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編は現時点では製作されることは正式発表されておらず、興行成績次第と言われている。もっとも、ワーナー・メディアのアン・サルノフCEOは、「『DUNE/デューン』の続編が作られるかどうかは、映画の終わり方を観ればお分かりいただけます」としながら、「興行収入だけが判断の基準になるわけではありません」と製作を示唆。映画本編は原作小説における半分ほどの進み具合で幕を閉じているため、この先の物語が描かれることを期待する方も多いだろう。実現することを祈るばかりだ。

Source: NME

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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