【特集】VRは世界から映画館を消し去るか?VRと映画の未来を読む

VRの登場により、映画館は消える?
しかし、今後、場所を選ばずどこでも映画を観ることができるようになったら、”映画館”の今後はどうなっていってしまうのだろうか。
Oculus VRがリリースした「Netflix」アプリでは、まるで別荘のような空間に大きなスクリーンが用意され、そこで「Netflix」を観ることが可能だ。もちろん、横になりながら観ることだってできる。
姿勢を崩すことのできない映画館と違い、リラックスした姿勢で観ることができる。
もしかしたら、(あくまで筆者の妄想全開だが、)その仮想空間に友達同士で集まり、映画を観ることだって可能になるかもしれない。
もし、そうなったらわざわざ映画館に行って、映画を観る必要性はどんどん無くなっていってしまうのではないだろうか。
スマホが登場した当時「スマホなんて誰が持つんだよ」と誰かが言っていたあの頃、今ではほとんどの人口がスマホを所有するようになった。
「アバター」で3D技術が導入され、公開当時その奥行き感と立体感に多くの人が驚いた頃、今では3D技術は当たり前となり、3Dメガネをかけることに違和感のない人が増えた。
VRが登場した今、「VRを一般普及させるには時間が必要なのでは」という声があったりなかったりする中で、今まさにこの瞬間もVR技術は進歩していっているのである。
事実、VR対応映画を制作する動きもあるのだから、夢物語などと言っている間にVRを普通に装着しているあなたがいるかもしれない。
そうなると、ただでさえ日々映画館が減少して行っている中、その存在意義は危ぶまれていってしまうのではないかと不安を隠せない。
映画館で観る映画こそ、非現実的で至福の時だったことや、売店でポップコーンを買うことも、映画館特有の匂いも、「あの頃」になってしまうのではないかと、映画館好きとしては今後の映画事情について注目していきたいところだ。