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「ワカンダは実在しません」 ─ 『ブラックパンサー』とある劇場のユーモアたっぷりの謝罪文が秀逸すぎると話題に

©MARVEL STUDIOS 写真:ゼータ イメージ

2018年2月16日(金曜日・現地時間)に全米公開を迎え、19日(月)までにアメリカ国外を含む興行収入が3億6,100万ドルとなり、名実共に社会現象となった『ブラックパンサー』について、とある劇場がユニークな「謝罪文」を発表したことが話題を呼んでいる。

アメリカはイリノイ州、ネイパービルに位置する「ハリウッド・パーム・シネマ」は2018年2月17日、『ブラックパンサー』にまつわる謝罪文をTwitter上に掲載。本作に登場するアフリカ奥地の架空の国ワカンダにちなんで「ワカンダへようこそ(Welcome to Wakanda)」と謳ったキャッチコピーに対し、「ワカンダが実在すると勘違いする」という苦情が届いたのだという。この的はずれなクレームに対し、劇場は皮肉とユーモアたっぷり込めた以下の謝罪文を発表したというわけだ。

「先程、『ブラックパンサー』における素晴らしい世界を語る“ワカンダへようこそ”のフレーズに否定的なご意見をいただきました。ワカンダは実在しないだろう、という苦情でした。

ハリウッド・パームスは本件を陳謝致します。私共は、小さく収まる防弾スーツや空飛ぶ車、そして男女平等の国ワカンダが、さも実在するような誤った印象を与える意図はありませんでした。

この場をお借りして、ソコヴィア難民の皆様、カマー・タージの皆様、そしてアスガルドより遥々いらした皆様にも、気分を害されたようでしたらお詫び申し上げます。」

『ブラックパンサー』ワカンダは、歴史上軽視されてきた黒人社会にこそ実は優れた技術と文化が人知れず繁栄していた、という基本設定に成り立っている。この理想郷を「さも実在するような誤った印象を与えてしまった」とする謝罪には、とびきりのブラックユーモアが潜んでいる。

さらに秀逸なのは、続いて「ソコヴィア難民」「カマー・タージ」「アスガルド」といったマーベル映画ファンにはお馴染みのキーワードの連発だ。言わずもがな、「ソコヴィア」は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に、「カマー・タージ」は『ドクター・ストレンジ』(2017)に、そして「アスガルド」は『マイティ・ソー』シリーズに登場する、いずれも架空の地名。劇場側のマーベル・シネマティック・ユニバースに対する確かな愛情を示しつつ、皮肉も込めたあっぱれ対応術であった。

映画『ブラックパンサー』日本での公開は2018年3月1日。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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