「ワンダヴィジョン」監督、ケヴィン・ファイギとシットコム界の伝説の会話に「うっとり」

往年のシットコム作品への愛が詰まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品「ワンダヴィジョン」。そんな本作を制作する上で大きく貢献したのが、傑作シットコム「The Dick Van Dyke Show(原題)」(1961-1966)で知られるシットコム界の伝説的スター、ディック・ヴァン・ダイクだ。
2019年夏にマーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギと監督を務めるマット・シャクマンが、話を聞きにヴァン・ダイクと面会を果たしていた。このとき、ファイギ社長をはじめとするマーベルの制作陣は、往年のスターであるヴァン・ダイクに敬意を払うためか、「ワンダヴィジョン」もその一部である一大フランチャイズ、MCUについて説明する機会を設けたのだそう。シャクマン監督が米Entertainment Tonightにて、これが行われた時の出来事を回顧している。シャクマン監督は、ファイギ社長とヴァン・ダイクの会話に「うっとり」してしまったそうだ。
「彼(ヴァン・ダイク)はMCUに詳しくない様子だったので、説明をしなければなりませんでした」。こう語るシャクマン監督は、ランチを交えて行われた当時を振り返る。その一方で、ヴァン・ダイクもMCUの活躍を漠然と耳にしていたのだろう、「大きな成功を収めていると聞きました。素晴らしいですね。おめでとうございます」との言葉を2人に贈ったという。
続けて、「最近は何を公開したんでしょう?」と質問したヴァン・ダイクに、ファイギ社長は「『アベンジャーズ/エンドゲーム』」と答えたそう。シャクマンは、以下に続くファイギ社長とヴァン・ダイクのやり取りを見ていて「とても楽しかった」と振り返る。
「ディックは、“おー、『アベンジャーズ/エンドゲーム』?すごい。素敵じゃないですか”と反応してくれました。それでファイギ社長が、“はい、史上最大規模の映画なんですよ”って。これに(ヴァン・ダイクは)、“なんだって?史上最大規模だって?最高ですね!”と答えていました。」
往年のスターに自身が手掛けている作品を満を持して説明するファイギ社長と、MCUという現代の成功を教えてもらうヴァン・ダイク。このやりとりを交わしている2人の姿こそ見られないが、互いに胸を踊らせていたであろうその姿は、シャクマン監督の述懐から目に浮かぶようだ。「ケヴィンや、話していたことに驚きを見せたディックを見ていて、とてもうっとりしてしまいました」とシャクマン監督は話している。「とても楽しかったです」。
本シリーズの製作過程では、「The Dick Van Dyke Show」のほか、名作シットコム作品への敬意が込められている。一部シーンの撮影は、共に名作と謳われる「奥さまは魔女」(1964-1972)や「パートリッジ・ファミリー」(1970-1974)のロケ地で行われたという。以前、脚本家のジャック・スカエファーは本作を「テレビ黄金時代へのラブレター」と形容していたが、きたる第3話以降においてもその程に期待したい。
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Source: Enetertainment Tonight