「ワンダヴィジョン」パイロット版の脚本、「書くのはほんっとうに大変だった」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新機軸となるドラマ「ワンダヴィジョン」では、主人公ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)とヴィジョン(ポール・ベタニー)、2人を取り巻く奇妙な世界観が描かれる。マーベル・スタジオ初の試みが詰め込まれた本作のストーリーを作り上げるのは一筋縄ではいかなかったようで、その苦労を脚本家・ショーランナーのジャック・シェイファーが明かしている。
このたび米Colliderのインタビューに登場したシェイファーは、『ブラックウィドウ』(2021年公開)の原案に続いて手がけることになった「ワンダヴィジョン」脚本における作業当時を回顧。「パイロット版こそ全ての基となるので、思い入れは深いですね」と語りながらも、「執筆するのはほんと、ほんとに、ほんっとうに大変でした」と当時の奮闘を振り返ってもいる。
本作の物語は、回を重ねていくにつれて時代が進む特殊なシットコム形式で展開。これと同時に、これまで多くが語られてこなかった『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の実世界のありさまが新事実と共に映し出されていく。1話あたり30〜40分の尺のなかで多くの情報が詰め込まれているのだ。そんな本作をMCUの新たな始まりを告げる重要作として意識しながら、一貫したストーリーに落とし込まなければならなかったシェイファーの苦労は、われわれの想像を遥かに越えるものだったはずである。
ところでシェイファーは、別のインタビューでこんなことも言っていた。「答える必要のあるすべてのことに答えますよ」。物語が先に進むにつれて、虚実ないまぜのミステリーが視聴者の前に現れてくる本作だが、結末を迎える頃には全ての謎が解明されるということだろう。
Source: Collider