「ワンダヴィジョン」さらに深まる謎、ヴィジョン役俳優「おかしなもののすべてに意味がある」 ─ 50年代~90年代の海外ドラマにオマージュ

新たな情報が届けば届くほどに謎が深まっていく。マーべル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は、初めてのシットコム作品であると同時に、過去のアメリカ製テレビドラマにオマージュを捧げた作品でもあるというのだ。ヴィジョン役のポール・ベタニーが米Colliderにて語った。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)ののち、スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフとヴィジョンは長い恋愛期間を経てようやく結ばれた。ふたりは郊外の町で、穏やかな夢の新婚生活を過ごしている……。古き良きシットコムとスーパーヒーロー・アクションの融合作である本作では、ポールいわく第1話・第2話をスタジオに集まった観客を前に撮影する、おなじみのロケ地で撮影を敢行するなどコメディらしさを追求。50年代から90年代のテレビ番組に敬意を払って製作されたという。
「ケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)は、(MCUで)これまで壮大なテレビ体験を創ってきたようなもの。続編にスピンオフ、エピソードを繋げたり広げたりする方法はテレビの世界でずっとやられてきたことで、彼はそれを大作映画でやってきたわけです。だからテレビに移る時、あらゆる時代やジャンルのテレビ番組に敬意を払うのはとても賢明な決断だったと思います。違うのは予算が潤沢にあること。だけど、いつもなら2時間半の映画を作るような金額で6~8時間を作るわけですから。」
このコメントを受け、改めて「ワンダヴィジョン」の予告編を見返してみると、あからさまにシットコムを思わせる場面以外にも“オマージュ”が仕込まれている可能性に気づかされるだろう。ヴィジョンが家の外に出ているショット、草むらと思しき場所を男たちが歩いているショットなどは、単なる「マーベル作品」ではなく、往年のファンタジー/スリラードラマのテイストが下敷きにされているようにも見えてこないか……。
ポールは本作を「まったく新しい形でMCUを考えさせる一作であり、確かにユニバースの一部でもある」と形容する。「エピソードごとに謎が少しずつ解けていき、予想を超えるパズルボックスの真相が明らかになります。おかしなもののすべてに意味が与えられるのです」。
ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は2021年1月15日(金)日米同時配信。
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Source: Collider