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「ワンダヴィジョン」ワンダ、ついにスカーレット・ウィッチに ─ 「MCUの未来すべてに影響及ぼす」

Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48469187077/ Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン(原題:Wandavision)」で、エリザベス・オルセン演じるワンダ・マキシモフが、ついにスカーレット・ウィッチとしての変化を遂げるという。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、2019年12月7日(現地時間)、ブラジル・サンパウロでの「CCXP 2019」で認めた。

このたびファイギ社長は、すでに“MCU最強”と言っていいワンダの能力について言及されるや、「ワンダヴィジョン」について「ワンダに何ができるのか、ヴィジョンをヴィジョンたらしめるものは何なのかをさらに描く機会になります」と語っている。

「何よりも大切なのは、(ワンダの)名前が明らかになること。これまでのMCU作品で(名前に)触れられてきたか定かではありませんが、今回の作品は、ワンダがスカーレット・ウィッチであるという事実が重要なのです。彼女がスカーレット・ウィッチであるということが、いったい何を意味しているのか。そのことにあらゆる形で取り組んでいます。とにかく楽しく、愉快に、ちょっとだけ怖く。そしてこのことは、MCUのフェイズ4、その未来すべてに影響を及ぼすのです。」

「ワンダヴィジョン」のストーリーは、2021年5月に米国公開される映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』に直結することが正式に発表されている。しかし、どうやらその影響は『ドクター・ストレンジ』だけにはとどまらないようだ。ワンダがスカーレット・ウィッチであることが、その後のMCU全体を変えてしまうとは、果たしてどういうことなのか。

ちなみに「ワンダヴィジョン」は、トム・キング原作のコミック「ヴィジョン」を原案としている。ただしファイギ社長は、同作から大きな影響を受けたことを認めつつ、物語そのものは「『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降のMCUに基づいて、別の方向に進んでいます」と語った。それでも「コミックをご存知なら、どこかでスパーキー・ザ・ドッグには出会えるかもしれませんね」とのこと。「ヴィジョン」の邦訳版は2020年にヴィレッジブックスから刊行されるので、ぜひ予習のうえで臨みたい。

本作は「理想的な郊外生活を送っていたはずのワンダとヴィジョンが、次第に違和感に気づいていく」物語で、昔ながらのシットコムとマーベル流のアクション映画が融合したテイストになるとのこと。ヴィジョン役のポール・ベタニーは「マーベル史上もっとも奇妙な試み」と述べ、脚本の出来栄えに賛辞を贈っている。ワンダとヴィジョンのほか、『マイティ・ソー』シリーズのダーシー・ルイス(カット・デニングス)、『アントマン&ワスプ』(2018)のFBI捜査官ジミー・ウー(ランドール・パーク)が登場。『ビール・ストリートの恋人たち』(2018)のテヨナ・パリスが『キャプテン・マーベル』(2019)のモニカ・ランボーを演じるほか、『ヴィジット』(2015)キャスリン・ハーンが“おせっかいな隣人”役で登場する。

ドラマ「ワンダヴィジョン(邦題未定、原題:WandaVision)」はDisney+にて2021年米国配信予定

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Sources: omelete, ComicBook.com(1, 2

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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