米ワーナー、動画生成AIのSeedance 2.0に警告声明「知的財産を侵害している」

米ワーナー・ブラザースは、バイトダンス社による動画生成AIサービス「Seedance 2.0」に対して、著作権侵害行為を停止するよう警告する声明を発表した。
Seedance 2.0ではユーザーのプロンプト(指示文)にしたがって、まるで新作映画のような仕上がりの動画が生成が生成される。SNS上ではリリースされて数日のうちに、トム・クルーズとブラッド・ピットが格闘する映像をはじめ、著名人や有名キャラクターが利用された生成映像が氾濫した。スーパーマンやバットマン、「ゲーム・オブ・スローンズ」など、米ワーナーのIPも含まれている。
開発のバイトダンス社で法律顧問を務めているのは、2022年までワーナー・ブラザースで法律顧問を担当していたジョン・ロゴビンだ。「これらのキャラクターは、当社の生命線です。バイトダンス社は今、まさにあなたが長年かけて保護してきた知的財産をあからさまに侵害しています」と、ワーナーの法務兼執行副社長のウェイン・スミスは自社出身の相手に向けて声明を発表した。現地メディアがその内容を伝えている。
「ユーザーだけが侵害の根本的原因というわけではありません。Seedanceにはワーナー・ブラザース・ディスカバリーの著作権キャラクターがプリインストールされているため、ユーザーはバイトダンス社がすでに築いた侵害基盤の上に構築しているに過ぎません。これはバイトダンス社による意図的な設計選択でした。」
声明によればバイトダンス社は、「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー傘下の特定のコンテンツに関するテキストプロンプトをブロックする措置の初期段階」にあたっているという。スミスはこれを「企業間でも紛争解決の可能性を示す有望な兆候」と見つつも、「なぜこのように速やかで容易に実装可能な防止策が、Seedanceのリリース時に講じられていなかったのかという疑問は残ります」と加えた。
「いずれにせよ、バイトダンス社が生み出した侵害の拡大を食い止めるには、包括的な対策を直ちに講じる必要があります。したがって、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはバイトダンス社に対し、著作権作品を侵害する行為を直ちに停止するよう要求します。」
「Seedance 2.0」に対してはワーナーに先駆けて、ディズニーやパラマウント、米映画業界団体モーション・ピクチャー・アソシエーション、SAG-AFTRA(全米映画俳優組合)も反発を示している。バイトダンス社は「懸念は承知している」として、「ユーザーによる知的財産や肖像権の不正使用を防止するため、既存のセーフガードを強化する措置を講じている」と発表している。
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