Menu
(0)

Search

『WAVES/ウェイブス』フランク・オーシャン、ケンドリック・ラマー、カニエ・ウエスト、なぜ選曲された ─ 「もし許可が出なければシーンをカットしていた」

WAVES/ウェイブス
©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

アメリカ映画界の最前線に立つ映画スタジオ「A24」の最新作『WAVES/ウェイブス』が2020年4月10日(金)に公開される。フランク・オーシャン&ケンドリック・ラマーら、音楽シーンをリードするアーティストによる31の名曲が全編を彩る〈プレイリスト・ムービー〉だ。新鋭トレイ・エドワード・シュルツ監督は、事前に楽曲のプレイリストを作成してから脚本を執筆。すべての曲が登場人物の個性や心情に寄り添い、時には心の声を伝える作劇を実現させた。

シュルツ監督がとりわけ深い思い入れを抱くアーティストが、フランク・オーシャンケンドリック・ラマーカニエ・ウエストだ。統計によると、Spotifyにおける3人のストリーミング再生回数の合計は、なんと83億8,411万2,247回(2020年3月18日時点)。なぜ監督は3人の楽曲を『WAVES/ウェイブス』に起用したのか、音楽シーンに革新を起こしつづけてきた彼らへの想いとは……。待望の公開に先がけ、監督のコメントが到着している。

『WAVES/ウェイブス』監督が語る、楽曲起用の理由

フランク・オーシャン

使用曲:「Mitsubishi Sony」「Sideways」 「Florida」「Rushes」「Rushes (Bass Guitar Layer)」「Seigfried」 

「フランク・オーシャンはこれまでに5曲も使用を許可したことがなく、彼を説得するのには何か月もかかった。最初は彼のチームに、今は創作活動に没頭しているから難しいと言われて。その後、1曲に減らせないかと提案された時はパニックでしたよ。でも僕から手紙とラフカットを送ったら、時間を割いて見てくれて、全曲使用していいと言ってくれた。

ロードトリップのシーンで「Seigfried」が流れるんだけど、彼の『Blonde』は僕が最も好きなアルバムのひとつ。あのシーンを見事にとらえていて、正直でありつつも脆い。そこが美しいと思った。「Seigfried」を用いたシーンでは、主人公が好きな人と旅に出て、自由を肌身で感じることになる。納得がいくまで何度も編集していたら、最後は僕も泣き崩れてしまった。音楽とビジュアルが見事にシンクロして、心を強く突き動かされたから。」

カニエ・ウエスト

使用曲:「I Am A God」

「僕はずっと前からカニエの大ファン。とてつもなく魅力のある人物だと思うし、カニエ・ウエストの伝記映画を作りたいという夢もあります。音楽の天才だし、彼の作品はどれも好きです。ケルヴィン・ハリソン・Jr.演じるタイラーのシーンで『I Am A God』を使ったのは、ある意味リアルだったから。彼の頭の中では、あのような音楽が流れているに違いないし、頭から溢れ出して、周囲まで浸してしまっているんです。使用の許諾に時間がかかったけれど、ありがたいことに、最終的にカニエは承諾してくれました。カニエを尊敬しているし、彼の精神はこの作品にあらゆる形で映し出されています。」

WAVES/ウェイブス
©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

ケンドリック・ラマー

使用曲:「Backseat Freestyle」

「ケンドリックの曲を使うシーンは、実は許諾を撮る前に撮影を進めました。この作品は様々なリスクを伴っていたけれど、思い切って挑戦してみたくて。タイラーがキャンプファイヤーでケンドリックの『Backseat Freestyle』を歌うシーンは、(楽曲を)使うことは最初から決めていたから、他の曲で撮ることなんて考えもしなかった。このトラックは16歳の頃の自分自身の気持ちを再構築したものだとケンドリックが語っていたので、タイラーが反発し、苦しみから逃れようとするこの瞬間にはぴったりだと思ったんだ。もし曲を使う許可が出なかったら、代替案はそのシーンをカットすることだった。そうなっていたら本当に悲惨でしたね!」

そのほか、作品を彩る楽曲のプレイリスト

「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」アニマル・コレクティヴ
「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT – LIVE」テーム・インパラ
「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ダイナ・ワシントン
「La Linda Luna」 ケルヴィン・ハリソン・Jr
「LVL」 エイサップ・ロッキー
「AMERICA」 ザ・シューズ
「IFHY」 タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス
「FOCUS」 H.E.R.
「LOVE IS A LOSING GAME」 エイミー・ワインハウス
「SURF SOLAR」 ファック・ボタンズ
「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」 THEY.
「GHOST!」 キッド・カディ
「MOONLIGHT SERENADE」 グレン・ミラー・オーケストラ
「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」 コリン・ステットソン
「HOW GREAT」 チャンス・ザ・ラッパー
「PRETTY LITTLE BIRDS」 SZA feat. アイザイア・ラシャド
「TRUE LOVE WAITS」 レディオヘッド
「SOUND & COLOR」 アラバマ・シェイクス

WAVES/ウェイブス
©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

『WAVES/ウェイブス』

高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手で、美しい恋人のアレクシスと幸せな日々を送っていた。厳格な父親ロナルドとは距離を感じながらも、恵まれた家庭で不自由のない生活を送っていたタイラーだったが、ある日、肩の負傷が発覚し、選手生命の危機を告げられる。そんな中、恋人の妊娠も判明し、人生の歯車が少しずつ狂い始め、タイラーは自分を見失っていくのだった。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える悲劇が起こる。そして1年後、心を閉ざした妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れた。ルークの不器用な優しさに触れ、エミリーは恋に落ちるが、ルークもまた心の傷を抱えていた。互いの未来のため、2人はとある行動に出る……。

WAVES/ウェイブス
©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

傷ついた若者たちの物語を、息を呑むほど美しい映像と独創的なカメラワーク、圧倒的サウンドで描き出したのは『イット・カムズ・アット・ナイト』(2017)の新鋭トレイ・エドワード・シュルツ監督。タイラー役は、同作に続いて監督とタッグを組むケルヴィン・ハリソン・Jr.、妹エミリー役は「ロスト・イン・スペース」のテイラー・ラッセルが務める。エミリーに思いを寄せるルーク役の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)ルーカス・ヘッジズのほか、大ヒットドラマ「THIS IS US」のスターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリーらが脇を固める。

映画『WAVES/ウェイブス』は2020年4月10日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

あわせて読みたい

Writer

THE RIVER編集部
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly