ハーヴェイ・ワインスタインの性暴力問題、女性アシスタントを主人公に映画化 ─ 「オザークへようこそ」女優が出演交渉中

2017年秋ごろからハリウッドをはじめ全世界を揺るがした、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ・性暴力問題が、ワインスタインの女性アシスタントを主人公に映画化される(タイトル未定)。米Deadlineによれば、ドラマ「オザークへようこそ」(2017-)や「マニアック」(2018)の女優ジュリア・ガーナーが出演交渉に入ったという。
ワインスタインによる性暴力問題が明るみに出たのち、元アシスタントたちは相次いでワインスタインのハラスメントについて証言した。映画は女性アシスタントの一人を主人公に、とある一日を描く作品になるとのことだ。
監督はNetflixオリジナル映画『ジョンベネ殺害事件の謎』(2017)を手がけたキティ・グリーンが担当。同作でプロデューサーを務めたスコット・マカーリーとジェームズ・シェイマスが再び製作を務める。
報道によると、グリーン監督は本作を手がけるにあたって、一年以上を費やして、公の記録や文書、インタビューなどを通じてワインスタイン問題のリサーチにあたってきたという。プロデューサーのマカーリーは、ワインスタイン問題を映画で扱うにあたって「主人公の姿や、世間にあふれきった不平等に、観客が自分自身を重ね合わせられる」作品を目指していると述べた。
このたび主演女優として契約交渉にあたっているジュリア・ガーナーは、前出の「オザークへようこそ」で2018年の全米映画俳優組合賞の主演女優賞にノミネートされている。過去には映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(2011)、『愛しのグランマ』(2015)などに出演しており、今後は映画・ドラマの両面での活躍が見込まれる注目株だ。
なおハーヴェイ・ワインスタインの性暴力問題については、ハリウッドをはじめ世界中で映画化企画が複数進行中。問題が可視化されるきっかけとなった米New York Timesの記事の映画化権をブラッド・ピットらが取得したほか、『キャリー』(1976)の巨匠ブライアン・デ・パルマ監督は、ハリウッドのセクハラ・性暴力問題をテーマにホラー映画を製作する意向を明かしている。そのほか、一連の問題を扱ったドキュメンタリー映画などの企画も存在する。
キティ・グリーン監督によるハーヴェイ・ワインスタイン問題の映画化作品(タイトル未定)は2019年にニューヨークにて撮影予定。詳細の正式発表が待たれる。
Source: Deadline