この記事には、『もしも…キャプテン・カーターがヒドラ・ストンパーと戦ったら？』のネタバレが含まれています。

「ホワット・イフ…？」シーズン2第5話『もしも…キャプテン・カーターがヒドラ・ストンパーと戦ったら？』は、シーズン1でも活躍していたキャプテン・ペギー・カーターを主人公とする物語。シーズン1最終話では、マルチバースを破壊しようとするウルトロンを阻止すべく、ウォッチャーが誓いを破って実世界に干渉し、各エピソードに登場したヒーローを集めた即席チーム「ガーディアンズ・オブ・マルチバース」を結成させていた。

本エピソードは、そのメンバーの1人だったキャプテン・カーターが元いた世界に帰った後の話。ある時、ニック・フューリーから任務を言い渡されたカーターはナターシャと共に現場の船艦へ侵入すると、ある部屋で眠るヒドラ・ストンパーを発見。この大型パワードスーツの中には、1953年に殉死したとされていたスティーブ・ロジャースが乗っていた。

嘘をつかれ激昂するカーターは、ヒドラによって洗脳され殺人兵器と化したスティーブを何とか救おうとするが、フューリーやナターシャに止められてしまう。そんな中、再びヒドラ・ストンパーが現れ、このユニバースでは国務長官となっていたバッキー・バーンズを標的に攻撃をしかける。応戦したカーターはスティーブと上空戦を繰り広げ、気絶させることに成功。そこにナターシャが戦闘機で救援に駆けつけ、人里離れた場所に避難する。

そこで2人はスティーブの洗脳を解くことに成功。人格を取り戻したスティーブの案内により、3人は秘密組織“レッドルーム”の基地へ出向く。しかし、そこに現れたのはナターシャの“母”、メリーナ。洗脳が解けたふりをしていたスティーブはメリーナの指示で動いており、全ては超人的な肉体を手に入れたペギーを狙っていた彼女の仕業だったのだ。こうしてカーターとナターシャは、最後の戦いに挑むことになる……。

「ホワット・イフ…？」シーズン2第5話『もしも…キャプテン・カーターがヒドラ・ストンパーと戦ったら？』声優陣まとめ

• ウォッチャー：ジェフリー・ライト 井上和彦
• ペギー・カーター／キャプテン・カーター：ヘイリー・アトウェル 園崎未恵
• ナターシャ・ロマノフ／ブラック・ウィドウ：レイク・ベル 樋口あかり
• ニック・フューリー：サミュエル・L・ジャクソン 立木文彦
• ブロック・ラムロー：フランク・グリロ 水内清光
• スティーブ・ロジャース／ヒドラ・ストンパー：ジョシュ・キートン 中村悠一
• バッキー・バーンズ：セバスチャン・スタン 白石充
• メリーナ：レイチェル・ワイズ 田中敦子
• 魔術師ワンダ：エリザベス・オルセン 行成とあ

本エピソードでは、ブラック・ウィドウ役のスカーレット・ヨハンソンとスティーブ・ロジャース役のクリス・エヴァンスを除き、声優陣にMCUのオリジナルキャストが集結した。正史から大胆な設定変更が行われたバッキーは老年の姿で登場したこともあり、演じたスタンも声色を変えてアフレコに挑戦。また、『ブラック・ウィドウ』からの再演となったワイズも今回は黒幕“メリーナ”に挑んだ。

無事事件が解決した後、本編のラストでは異変が生じる。いつもの如く、ウォッチャーの粋なセリフと共に物語が締めくくられるかと思った矢先、地面がヒビ割れ、赤い光線が漏れ出る。するとポータルが地面に出現し、ペギーは別世界に飲み込まれてしまう。予想外の出来事に、ウォッチャーも思わずびっくりだ。

ペギーが目を覚ますと、そこにはカチッとした中世風のコスチュームを着たニック・フューリーと魔術師姿のワンダ。フューリーの「彼女か？我らの女王を救える者とは？」との問いかけに、ワンダは「女王どころかこの世界を救える」と答える。最後はペギーがウォッチャーに助けを求めるところで幕を閉じた。

基本的には一話完結型の「ホワット・イフ…？」だが、シーズン2折り返しというところで新展開が訪れた。第6話でこの物語の続きが描かれることになるはずだが、どうやらフューリーとワンダのいる世界は危機的状況にあるようだ。

少し気になるのはワンダの設定。魔術師姿ということはスカーレット・ウィッチなのだろうと思いエンドクレジットを確認すると、“魔術師ワンダ”と記されている。スカーレット・ウィッチであることに変わりなさそうだが、あえて名前を区別するのには深い意図があるのだろうか。なお魔術師ワンダは、オリジナルキャストのエリザベス・オルセンが再演している。

「ホワット・イフ…？」シーズン2はディズニープラスで配信中。