【ネタバレ】「ホワット・イフ…?」シーズン2最終話に登場した「ロキ」のアレ、「奇跡だった」と脚本家 ─ 怒涛の製作振り返る

この記事には、「ホワット・イフ…?」シーズン2と「ロキ」シーズン2のネタバレが含まれています。

「ホワット・イフ…?」シーズン2最終話、大樹が登場
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン2最終話『もしも…ストレンジ・スプリームが介入したら?』のエンディングでは、ペギー・カーター/キャプテン・カーターがウォッチャーと再会し、ストレンジ・スプリームとの戦いを振り返る。ペギーが今後もマルチバースを救う決意を口にすると、ウォッチャーが目の前に神秘的な大樹を出現させた。
この大樹は、「ロキ」シーズン2最終話『大いなる目的』にも登場。運命を悟ったロキが死にゆく無数の分岐時間軸を束ね合わせたことで、巨大で神秘的な樹を作り出したのだ。『マイティ・ソー』(2011)では、北欧神話に登場する世界を体現する巨木「ユグドラシルの樹」の存在が言及されていたが、「ロキ」はシーズン2最終話でこの伏線をエモーショナルに回収した。

「ロキ」シーズン2が完結してから僅か1ヶ月半後に配信開始となった「ホワット・イフ…?」で早くも大樹が再登場することとなったが、この演出はいかにして実現したのだろうか。米ポッドキャスト番組Phaze Zeroでは、「ホワット・イフ…?」シーズン2最終話の監督を担当したブライアン・アンドリュースや脚本家のA・C・ブラッドリーが慌ただしかったという制作舞台裏を振り返っている。
アンドリュースによれば、最終話エンディングの演出では「木を登場させる予定は最初はなかった」という。「ホワット・イフ…?」シーズン2製作時、「ロキ」シーズン2の構想は固まりきっていなかったからだ。「全く知らなかったんです」と語るアンドリュースは、当時の経緯をこう振り返る。
「ある時、“クールなものを見せてあげよう。マルチバースをイメージさせるものを見せてやるんだ”となったのですが、それが決まったのは『ロキ』シーズン1が終わるころでした。私たちも“まじか”ってなりましたね。“実写作品(の製作スピード)ってこんなに早いんだ”と驚きました。」
マーベル・スタジオから大樹を登場させる提案を受けたというアンドリュースらは急ピッチの製作に取りかかかった。「彼ら(『ロキ』製作陣)が木(のデザイン)を仕上げる頃に、私たちも自分たちのバージョンの木を作り上げなければいけませんでした」とアンドリュース。「クレイジーだと思ったのは、私たちが依頼された時点で、彼らもまだ実写版のデザインの途中だったことです。両方の期限が重なっていたんです」。
「ホワット・イフ…?」と「ロキ」製作陣の間では、大樹のデザイン案に関するすり合わせが何度も行われたというが、アンドリュースは「最終的には素晴らしいものになりました」と大満足。「すごく上手くハマったのではないかと思います」と語った。脚本を務めたブラッドリーも「あれは物事が一つにまとまった奇跡と呼べるものでした」と振り帰った。
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Source:Phaze Zero