『セッション』迫力のシネマ・コンサート化、2022年秋に世界ツアー決定

2014年に公開され、アカデミー賞作品賞候補となった音楽映画『セッション』のコンサートツアー「Whiplash in Concert」が、2022年10月28日に米マサチューセッツ州ボストンでスタートすることが明らかとなった。
『セッション』は、一流ドラマーを目指して名門音楽大学に入学したアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)が、伝説の鬼教師テレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)の狂気に満ちた指導に精神的に追い詰められていく様が、情熱的な演奏シーンと共に描かれる。監督・脚本を務めたのは、『ラ・ラ・ランド』(2016)『ファースト・マン』のデイミアン・チャゼル。鬼教師役でシモンズがアカデミー賞助演男優賞に輝いた。
米Deadlineによると、『セッション』の原題である『Whiplash』が冠されたワールド・コンサートツアー「Whiplash in Concert」は、2022年10月28日にボストンのオーフィウムシアターで初演の予定。このコンサートでは、『セッション』でアカデミー賞作曲賞を受賞したジャスティン・ハーウィッツが18人編成のジャズ・ビッグバンド・アンサンブルを指揮し、映画本編にあわせて楽曲を生演奏するとのこと。
この構成について、ハーウィッツは「映画の凄まじいドラムソロにあわせてジャズのビッグバンドと演奏するのは、スリリングで綱渡り的なものになりそうです」とコメント。続けて、「この映画が大好きで大きな影響を受けたので、デイミアンによる素晴らしい脚本と演出を皆さんに再体験してもらえることにワクワクしています」と語っている。
「Whiplash in Concert」はボストンを皮切りに、10月30日にカナダのトロント、11月には韓国のソウルで公演が予定されている。
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Source: Deadline