『セッション』10周年、鬼教師フレッチャー役をJ・K・シモンズが振り返る ─ 「サイコパス」「ジャズ、音楽、芸術、それ以外はどうでもいい」

『ラ・ラ・ランド』(2016)『バビロン』(2022)のデイミアン・チャゼル監督、『トップガン マーヴェリック』(2022)のマイルズ・テラー主演の音楽映画『セッション』(2014)が、今年いよいよ製作10周年を迎える。本作で鬼教師のテレンス・フレッチャー役を演じ、アカデミー賞の助演男優賞に輝いたのがJ・K・シモンズだ。
「明らかに最も天才的な脚本のひとつだと思った」と、シモンズは米GQにて振り返っている。「台本の一行一行、映画のすべてのフレームに、フレッチャーとしての自分を見ることができた。彼がどんな人物で、何を求め、何を必要としているのかが理解できました。(この役を演じるのは)自分がふさわしいと思ったんです」。
フレッチャーは自身の求める演奏のため、罵声や人格否定、暴力すらいとわない。シモンズは、この人物にとって重要なものは「ジャズ、音楽、芸術」であり、「それ以外はどうでもいい」のだと分析した。
「芸術に“完璧”はありません。しかし、自らの芸術において完璧を達成することはゴールになりえます。彼(フレッチャー)はサイコパスだから、他のことはどうでもいい。私はそうじゃないけれど(笑)、素晴らしい芸術を作りたい気持ちは理解できますね。」


シモンズ自身、父親は音楽教師であり、大学では音楽を学んだ。ところが監督のチャゼルはそのことを認識しておらず、技術的な指導者を用意し、指揮のシーンでは代役を立てることを提案したという。「彼をじっと見つめて、“僕はクラシックの訓練を受けた音楽家だよ”と言いました」とシモンズは振り返る。「私はレナード・バーンスタインになりたかった。私は指揮者なんだ。腕を振るだけの役者にはならないし、楽譜についても学ぶつもりだよ、と」。
ちなみに『セッション』の製作資金を確保するため、チャゼルは本作に先がけ、執筆した脚本の一部を短編映画化していた。この短編版はブルーレイ&DVDの特典映像に収録されているが、そこでも教師役にはシモンズが起用されている。これはシモンズにも思い入れ深い経験となったようで、「あの短編はみんなに見てほしい」と語っている。「まるで予算はなかったけれど、本当に素晴らしく、脚本からキャラクターへの明確な道筋がありました」。
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Source: GQ





























