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チャゼル監督、『バビロン』は「うまくいかなかった」 ─ 次回作は存在するが、「作ることができないかもしれない」

バビロン

『セッション』(2014)『ラ・ラ・ランド』(2016)のデイミアン・チャゼル監督は、すでに次回作の執筆を始めているというが、「作ることができないかもしれない」と後ろ向きな姿勢を見せてもいる。興行面・批評面ともに満足のいく結果を得られなかった映画『バビロン』(2022)での経験を振り返り、現在の心境を明かした。

『バビロン』には1億ドル超えの製作費が投じられたが、世界累計興行収入は6,340万ドルという結果に。米ポッドキャスト番組に出演したチャゼル監督は、「『バビロン』ではたくさんのお金を失うことになりましたが、それからハリウッドとの関係性はどう変わりましたか?」と聞かれると、「私は砂に埋もれていましたよ。執筆で忙しくしていて」と次回作に集中していたことを明かした。「この脚本を完成させて、実際に作られれば、(『バビロン』から)どう変わったか、もしくは変わっていないかを味わうことになると思います」。

次回作についての詳細は定かでないが、「『バビロン』並みの予算はすぐにはもらえないでしょう。少なくとも次の作品では無理だと思います」とチャゼル監督。「不安のような気持ちはありますが、幻想は抱いていないです」と冷静な胸の内を明かしながら、最悪の場合についても言及している。

「財政的な面では、間違いなく『バビロン』は全くうまくいきませんでした。何かを創造している時は、その影響を受けないように努めてますが、どうしても受けてしまうときもあります。もしかしたら、それでも良いのでしょうか?複雑な気持ちですね。誰にも分からないけど、次の作品自体作ることができないかもしれない。どうでしょう、様子見です。」

『バビロン』は1920年代ハリウッドの狂乱と衰退を切り取った、3時間に及ぶ超大作。ブラッド・ピットやマーゴット・ロビー、トビー・マグワイアといったAリスト俳優たちも出演した。すでに存在するという次回作ではおそらく製作規模が縮小することになりそうだが、チャゼル監督最新作を望むファンは多いはずだ。朗報に期待したい。

Source:Talking Pictures Podcast

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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