「アメコミ映画に出演して、なぜ後から文句を言うのか?」 『スーパーマン』ロイス・レーン役「やるならやる、やらないならやらない」

スター俳優は、ときに残酷なほど正直だ。世間からさんざん叩かれた映画を公の場で批判し、傷口に塩を塗るようなことだってする。
新DCユニバースの映画第1弾『スーパーマン』でロイス・レーン役を演じるレイチェル・ブロズナハンは、本作が自身初のスーパーヒーロー映画だ。ジェームズ・ガン監督率いるスタッフ&キャストとの共同作業に大きな手ごたえを感じているブロズナハンは、かねて疑問に思っていたことを率直に明かしている。
“なぜ、自分が出演した作品をあとから批判するようなマネをするのか?”と。
米Interview Magazineにて、友人である俳優のアマンダ・サイフリッドと対談したブロズナハンは、かなりストレートな言葉で自身の価値観を語った。
「なぜ、一度は“イエス”と言ったことに後から文句を言うのかがわかりません。ほかの俳優を批判するようなことはしたくないけれど、一時はスーパーヒーロー映画を嫌がり、こういうプロジェクトを後から軽蔑するようなことが良しとされた時期がありました。私からすれば、“やるならやる、やらないならやらない”。その決断に責任を持つべきです。」
近年の例で、自身の出演したスーパーヒーロー映画をもっとも批判したのは『マダム・ウェブ』(2024)のダコタ・ジョンソンだろう。撮影中にストーリーが変わっていったなど、本来ならばあまり表に出ない舞台裏を公にし、失敗は「私のせいではない」としてスタジオごと暗に批判したのである。
そのほか、クリス・ヘムズワースは『ソー:ラブ&サンダー』(2022)を「バカバカしくなりすぎた」と反省し、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(2024)で看守役を演じたコメディアンのティム・ディロンは「史上最悪の映画」とこき下ろした。いまやデッドプール役で知られるライアン・レイノルズも、『グリーン・ランタン』(2011)をユーモアのなかで自ら嘲りつづけている。
結果の受け止め方は人それぞれだ。スーパーヒーロー映画の出演歴も少なくないラッセル・クロウは、「映画でひどい経験をすることはある」としながら、「すべては仕事。人生が変わるような出来事を期待するのは間違い」と語った。また、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』に出演したレディー・ガガは、作品や自身への不評を「アーティストである以上は受け入れなければ」と振り返っている。
ちなみに、今回の発言が注目されたブロズナハンは、同じ対談のなかで、自分の人生観について「(大切なのは)旅そのもの。素晴らしいことも最悪なことも、その間にあるいろいろなことを含めて、今に集中することが重要なんです。結果に気を取られてはいけません」と語った。
これを聞いたサイフリッドは、「もしも去年の仕事がすべて失敗して、誰も観なかったとしても、それは自分自身の経験にまったく影響しませんよね」と同意した。「それが勝利ということではないかと思うんです」。
映画『スーパーマン』は2025年7月11日(金)日米同時公開。
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Source: Interview Magazine