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『キャプテン・アメリカ』レッドスカル役ヒューゴ・ウィーヴィング、なぜMCUに復帰しなかったのか ─ マーベルとの契約トラブル明かす

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
© LFI/Photoshot 写真:ゼータ イメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の初期作品、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)には、コミックの人気ヴィラン・レッドスカルが登場した。演じたのは、『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヒューゴ・ウィーヴィング。ところがその後、ヒューゴはMCU作品に出演していない。

Time Outのインタビューでは、なぜレッドスカル役を再演しなかったのか、その理由がヒューゴ自身の口から語られている

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

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アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

レッドスカル、代役で再登場した理由

俳優ヒューゴ・ウィーヴィングは『ザ・ファースト・アベンジャー』以降、MCU作品に出演していないが、彼の演じたレッドスカルは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)および『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に登場している。インフィニティ・ストーンのひとつ、ソウル・ストーンの門番として、惑星ヴォーミアにて亡霊のような姿で現れるのだ。『インフィニティ・ウォー』での再登場は、実に7年越しのサプライズだった。ヒューゴに代わってレッドスカルを演じたのは、「ウォーキング・デッド」(2010-)などのロス・マーカンド。モノマネを得意とするマーカンドは、レッドスカルの声を、ヒューゴそっくりに務めあげたのである。

『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、あらかじめマーベルがヒューゴに出演をオファーしていたことを明かしている。すなわち、ヒューゴはレッドスカル役を断ったのである。今回の取材では、その現実的な背景が明らかになった。『ザ・ファースト・アベンジャー』出演にあたって「映画3本に契約しなければならなかった」というヒューゴは、『アベンジャーズ』2作の出演条件が事前の約束と違ったのだと主張している。

「レッドスカルが『キャプテン・アメリカ』に戻ってくることはないと思っていました。でも、きっと『アベンジャーズ』にヴィランとして出てくるんだろうなと。ただし、それ以前に、最初に同意した契約が変更されるということがあって。『アベンジャーズ』で提案された金額は、最初の作品(『ザ・ファースト・アベンジャー』)よりもずいぶん少なかったんです。それが2本分の金額でね。最初に結んだ契約では、金額が毎回増えていく約束だったんですよ。でも、“今回は声の仕事だから、大きなものではない”という話で。エージェントを通じて交渉して、これは無理だなと思ったんです。」

ヒューゴは『ザ・ファースト・アベンジャー』について「すごく良かったですよ、とても楽しかった」と述懐しつつ、『アベンジャーズ』での再演を断った理由として「どうしてもやりたい仕事ではなかった」とも述べている。「出られたら良かったんですけどね」。

なお、ヒューゴは2021年公開の『マトリックス4(仮題)』にもエージェント・スミス役として続投しないことを明かしている。しかし、そちらはスケジュールが合わなかったためであり、ギリギリまで調整が重ねられたとのこと。レッドスカル役と比較して、ヒューゴは「『マトリックス』はまた違う話ですよ」とも言い添えている。

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Source: Time Out

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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