メル・ギブソン、名作西部劇『ワイルドバンチ』リメイク版の脚本・監督に決定 ― 容赦ない暴力表現となるか

映画『ブレイブハート』(1995)や『マッドマックス』『リーサル・ウェポン』シリーズで知られる俳優・監督のメル・ギブソンが、西部劇の名作映画『ワイルドバンチ』(1969)のリメイクを手がけることが明らかになった。米The Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

『ワイルドバンチ』は『わらの犬』(1971)や『ゲッタウェイ』(1972)で知られる巨匠サム・ペキンパーの最高傑作との呼び声も高い作品。「ワイルドバンチ」と呼ばれる強盗団とマパッチ将軍率いるメキシコ政府軍の抗争、そして「ワイルドバンチ」を執拗に追うソーントン率いる賞金稼ぎを巡る物語が展開される。同作は、その暴力描写によって観客に大きな衝撃をもたらし、アクション技法や映像表現において後世に多大な影響を与えた。
『ブレイブハート』をはじめ、ギブソンがメガホンを取った作品はいずれも容赦ない暴力描写で知られていることから、『ワイルドバンチ』リメイク版の監督を任されたのも納得だろう。一方、ギブソンは過去に人種差別的発言で問題になっていたことから、サラ・シルバーマンなど著名人からは本作への監督就任に批判的な声も上がっている。
ギブソンは映画『L.I.N.X(原題)』(2000)のブライアン・バグビーと脚本を共同執筆し、エグゼクティブ・プロデューサーも担当する予定。なお出演者については、ウィル・スミスが以前興味を示していたことしか明らかになっていない。『ワイルドバンチ』には、『麗しのサブリナ』(1954)のウィリアム・ホールデンや『マーティ』(1955)のアーネスト・ボーグナインなど豪華俳優が出演していたことから、リメイク版でも豪華キャストの集合が充分期待できるだろう。
リメイク版映画『ワイルドバンチ』の撮影時期・公開時期は不明。なおギブソンは映画『Destroyer(原題)』を製作するほか、『War Pigs(原題)』に出演予定だ。
Sources: Hollywood Reporter, Variety, Indie Wire
Eyecatch Image: Photo by Georges Biard Remixed by THE RIVER