Menu
(0)

Search

ドラマ版「ウィッチャー」製作者がツイッターを休止 ― キャスティングの噂で反応殺到、クリエイターのSNS離脱相次ぐ

https://twitter.com/LHissrich/status/1039227884802437120 スクリーンショット

大人気ゲーム『ウィッチャー3 ワイルドハント』を含む『ウィッチャー』シリーズ、およびその原作小説をNetflixがドラマ化する「ザ・ウィッチャー(邦題未定、原題:The Witcher)」で脚本とエグゼクティブ・プロデューサー、ショーランナー(製作統括)を務めるローレン・シュミット・ヒスリック氏が、ファンの反応を受けてTwitterを休止した。

先日、ドラマ版「ザ・ウィッチャー」については、主人公であるリヴィアのゲラルト役に、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)や『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)のヘンリー・カヴィルが起用されると発表されたばかり。このたびローレン氏がTwitterを休止するに至ったのは、ヒロイン役の女優をめぐるキャスティングの噂が原因だった。

クリエイターのSNS離脱相次ぐ

アンドレイ・サプコフスキによる原作小説『ウィッチャー』シリーズ(早川書房刊)、および『ウィッチャー3 ワイルドハント』などに登場する女性キャラクター、シリ(正式名:シリラ・フィオナ・エレン・リアノン)は、古代エルフの血筋を引く魔力の持ち主で、ゲームでは白人女性として描かれている。ドラマ版にもシリはヒロインとして登場するとみられていた。

しかしオンラインに一時掲載されたキャスティング情報によれば、ドラマ版「ザ・ウィッチャー」では、シリ役に黒人やアジア人といった非白人の女優を求めていることが記されていたという(2018年9月12日現在、情報は削除されている)。ローレン氏がTwitterを休止するに至ったのは、この件についてファンからの激しい反応が多数寄せられたためだ。

「Twitterを一時休止する時が来ました。この場所で得られる愛情は素晴らしいものですが、ヘイトはまるで現実世界の“草の試練”のごとく啓蒙的です。あまり(投稿を)読まず、むしろ書くようにしなければ、私たちは良い結末を迎えないだろうと。さらなる洞察、それからさらなるローチとともに、すぐに戻ってきます。お互いにその方がいいでしょう?」

ここでローレン氏が引用しているのは『ウィッチャー』に登場するキーワードだ。「草の試練」とは、魔物を退治するハンターであるウィッチャーになるための試練で、受けた者の3分の2が命を落とすという設定。またローチとは、主人公リヴィアのゲラルトが連れている愛馬のことである。

いずれにせよ期間は不明だが、ローレン氏はTwitterを去ることとなった。ただし現時点でシリ役のキャスティングの話題は噂にすぎず、確かなことはヘンリー・カヴィルが主演を務めることのみである。この段階でクリエイターがファンの反応を受けてSNSを離脱することにこそ、クリエイターとファン、その両者をつなぐSNSにみられる緊張感を見てとることができるだろう。

SNSを通じてクリエイターにバッシングが集まった最も大きなケースとしては、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)の公開後に激しいバッシングや嫌がらせ、差別発言を受けたライアン・ジョンソン監督、ローズ役ケリー・マリー・トランの例が記憶に新しい。ケリーはInstagramの投稿をすべて削除しており、SNSへの復帰は未定との意向を明かしている。
また、ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)の女優ミリー・ボビー・ブラウンは、反同性愛勢力による嫌がらせによってTwitterを去った。DCドラマ「バットウーマン(邦題未定、原題:Batwoman)」の主演に抜擢されたルビー・ローズも、ファンの攻撃を受けてTwitterアカウントを削除している(Instagramは継続されている)。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が、SNSでのやり取りや過去の発言を通じて新作を解雇された影響も大きいだろう。

一時はSNSを通じてクリエイターとファンがメッセージを送り合い、活発なコミュニケーションがみられることも少なくなかったが、最近はファンの動きにクリエイターが敏感に反応し、いち早くSNSを離脱するケースが頻発している。たしかにクリエイターからすれば、これから本格的に仕事が始まる、あるいは自分の仕事が継続していくという中で、心身の健康を削ぎかねないノイズに身をさらしておくリスクをあらかじめ絶つという選択は非常に現実的だろう。実際のファンの行動にかかわらず、クリエイターのSNSに対する意識は、ごく短い期間で大きく変わりつつあるように思われる。

ドラマ「ザ・ウィッチャー(邦題未定、原題:The Witcher)」の配信日は不明

Sources: Lauren S. Hissrich, ComicBook.com, resetera

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

Comment

Ranking

Daily

Weekly

Monthly