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エイミー・アダムス新作スリラー『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』Netflixへ、交渉最終段階に ─ ゲイリー・オールドマン、ジュリアン・ムーア出演

[左・右]Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19089339654/ https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/13925515511/ [中]Georges Biard https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Julianne_Moore_Cannes_2018.jpg | Remixed by THE RIVER

エイミー・アダムス、ゲイリー・オールドマン、ジュリアン・ムーアらが出演する新作サイコスリラー『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(原題:The Woman in the Window)』Netflixから配信される方針であることがわかった。本作はディズニー/20世紀スタジオから、2020年5月15日に米国公開される予定だった。

Deadlineによれば、Netflixは配給権の購入に向けた契約締結の最終段階にあるとのこと。もともと本作は旧・20世紀フォックスのブランド「FOX 2000」にて製作され、当初は2019年10月に公開予定だったが、ポストプロダクション(撮影後作業)の時点で大幅な再撮影・再編集が決定。さらにフォックスがディズニーによって事業買収されたことからスケジュールが変更されていた。なおディズニーとフォックスの事業統合により、FOX 2000は部門閉鎖が決定。本作はその最終作となる。

前述の通り、Netflixとディズニー/20世紀スタジオは契約を完了していないため、現時点で配信時期は不明。ただし、契約締結の暁には「Netflixによるグローバル大作」として打ち出されることになるようだ。ディズニーは自社の映像配信サービス「Disney+」を展開しているほか、傘下にHuluを収めているものの、本作は純然たる“大人向けスリラー映画”。差別化のためにも、外部のサービスがふさわしいと判断されたとみられる。

現在、ハリウッドのスタジオ各社は、新型コロナウイルスの影響を受けて撮影・公開スケジュールの対応に追われている。いくつもの作品が劇場公開を見合わせており、Netflixは『ラブバード』や『シカゴ7裁判』、そして『スポンジボブ』の新作アニメ映画『Spongebob: Sponge on the Run(原題)』の配給権を獲得。『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』もそのうちの一作となる。

『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』

A・J・フィンの同名スリラー小説(早川書房)を映画化した本作は、ニューヨーク郊外で独り暮らしをしている児童心理学者アナ・フォックス(エイミー・アダムス)を主人公とする物語。不安障害を抱え、外出もままならない彼女は、それゆえ夫や娘との共同生活を断念していた。フィルムノワールの名作にのめりこみ、主にオンラインで外部と接触する彼女の趣味は、大好きな映画のように隣人たちを覗くこと。ある日、家の向かいに、親子仲むつまじいラッセル一家が引っ越してきた。家族との再会を心待ちにするアナは彼らに惹かれるが、いつものようにラッセル家を覗いていた時、夫のアリスターが妻のジェーンに暴力をふるう瞬間を目撃してしまう。あわててアナは警察に通報するが、翌日、アナの前に現れたのはアナが知るジェーンではなかった……。

アルフレッド・ヒッチコックによる『裏窓』(1954)『めまい』(1958)をほうふつとさせる心理スリラーを手がけたのは、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017)のジョー・ライト監督。出演者には『バイス』(2018)のエイミー・アダムス、説明不要の名優ゲイリー・オールドマンジュリアン・ムーア、マーベル映画のファルコン役で知られるアンソニー・マッキー、「アトランタ」(2016-)のブライアン・タイリー・ヘンリーら。著名な劇作家であり、『フォードvsフェラーリ』(2019)など俳優業も多いトレイシー・レッツが脚本・出演を兼任した。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。