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ウディ・アレンの自伝、刊行再決定 ─ 新出版社、抗議経て「尊敬されるアーティストに声を与える」意向示す

ウディ・アレン
Photo by David_Shankbone

出版が中止されていた名匠ウディ・アレンの自伝『A Propos of Nothing』が、新しい出版社を通して出版されることがわかった。米Varietyが報じている。

本書は、私生活から仕事までアレンの人生を包括した回顧録として、2020年3月2日に出版が発表されていた。ところが発表以降、過去にアレンからの性的虐待を告発した養女ディラン・ファローや、ディランの弟でジャーナリストのローナン・ファローら身内が、出版に異議を唱えるなど、反発の声が各所で勃発。さらには、出版元の米Hachette Book Group(HBG)の従業員ほか、多くの人々が同社のニューヨークオフィス前にて抗議運動を行うなど、批判の勢いは収まらない状況に。この事態を受けてHBGは、発表から4日での出版取り消しを決定した

この度新たな出版元として、ニューヨークに拠点を置く米Arcade Publishing社が決定した。出版日に関しては不明だ。この発表に際して、同社編集者のジャネット・セーヴァーが以下のように声明を出している。

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「あまりにも頻繁に真実が“フェイクニュース”として退けられてしまうこのおかしな時代において、出版社として我々は、彼(アレン)の声を封じようとする断固とした姿勢を取る人々に従うよりも、尊敬されるアーティストに声を与えることを選びます。」

ホラー小説の巨匠スティーブン・キングも、出版中止の措置に対して不安の声を挙げており、自身のTwitterにて「抑圧が一度始まれば、次回から簡単にそうなってしまう」と発言。続けて、「アレンが小児性愛者だと思うなら、本を買わなければいい。彼の映画を観なければいい。彼のジャズを聴かなければいい。このように差し控えて、財布で意志を示してください。アメリカではそうするんです」と独自の見解を示し、Twitter上で物議を醸していた。

キングの見解はこちら

Source:Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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