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『ワンダーウーマン 1984』米公開、12月25日に延期 ─ 『DUNE/デューン』予定は現状変更なし

ワンダーウーマン 1984
© 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

DC映画『ワンダーウーマン 1984』の米国公開日が、2020年10月2日(金)から、クリスマスの12月25日(金)に延期となった。米ワーナー・ブラザースが発表した。本作は10月9日(金)に日本公開予定と告知されているが、国内の対応は続報を待ちたい。

もともと『ワンダーウーマン 1984』は2019年12月13日に公開予定だったが、同年11月1日への繰り上げが発表されたのち、2020年6月5日へと大幅な繰り下げが決定。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月14日、10月2日と延期が続いていた。今回の決定によって、本作は5度目の公開日変更、当初の予定からは1年以上の延期となった。

発表にあたり、ワーナー・ブラザースのトビー・エメリック会長は「パティ(・ジェンキンス監督)は非凡なるフィルムメーカーであり、彼女は『ワンダーウーマン 1984』を、全世界・全年代の映画ファンが愛するダイナミックな作品に仕上げてくれました。我々はこの映画を誇りに思うとともに、ホリデーシーズンに観客のみなさんに届けられることを楽しみにしています」との声明を発表した。また、ジェンキンス監督自身もコメントを公開している。

「まずはじめに、ガル(・ガドット/ワンダーウーマン役)と私が、世界中の熱心な『ワンダーウーマン』ファンのみなさんをどれだけ愛しているかをお伝えさせてください。そして、みなさんの『ワンダーウーマン 1984』への期待が、私たちをとても幸福に、みなさんに映画をお見せしたくてたまらないという気持ちにさせてくださっていることを。誰もがいっしょに同じ体験を共有できるとき、作品を大スクリーンにお届けすることがいかに大切かを理解しているからこそ、みなさんをもう少しだけお待たせすることにも私は前向きなのです。クリスマスという新たな公開日に、みなさんとホリデーを過ごせることが楽しみです。」

『ワンダーウーマン 1984』の公開日再延期は、かねてより米国メディアなどで噂されていたものだ。延期の理由には諸説あり、米Varietyが「『TENET テネット』の興行収入を注視した結果の対応」だと報じた一方、米Colliderは「ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコという大都市圏を含む、全米の映画館のうち約3割が営業を再開できていないから」だと伝えている。

なお『ワンダーウーマン 1984』の米国公開が12月まで延期された一方、同じくワーナー配給の超大作である『DUNE/デューン 砂の惑星』の米国公開日は2020年12月18日(金)から変更されていない(本記事時点)。これは多くのメディアや業界関係者の予想を裏切るものだが、Colliderは「2020年の12月は話題作が少ないため、どちらの映画も優れた成績を収める可能性はある」と分析した。しかしながら今後、再び状況が変わることもありうる。

ちなみにワーナーは『TENET テネット』を長期にわたって上映する方針であり、このたび『ワンダーウーマン 1984』の公開時期を繰り下げたことで、次のライバルは『ブラック・ウィドウ』(11月6日公開)まで登場しないこととなった。しばらくは『TENET テネット』が進撃を続けるとみられるため、万事うまく運べば、『ワンダーウーマン 1984』『DUNE/砂の惑星』というワーナーの3大作品が、考えられるかぎり最高の成果をあげることも期待される。

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Source: Variety, Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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