『X-MEN』マイケル・ジャクソンがエグゼビア役、マライア・キャリーがストーム役で出演を志願していた

ヒュー・ジャックマンやパトリック・スチュアートらが出演したスーパーヒーロー映画『X-MEN』シリーズに、世界的ポップスターやプロスポーツ選手が出演していたかもしれない。『X-MEN』旧三部作でプロデューサーを務めたラルフ・ウィンターによれば、なんとマイケル・ジャクソンやマライア・キャリーらが本シリーズへの出演を希望していたのだという。
本シリーズの制作陣は、ヒュー・ジャックマンをウルヴァリン/ローガン役として起用する前に、ダグレイ・スコットやラッセル・クロウ、ヴィゴ・モーテンセンら複数の俳優を検討していた。こうした制作側からの打診が行われる傍ら、自ら立候補してきた人物も多かったのだそう。ウィンターは「映画に出演したいと言いに来てくれた人達の温かい思い出がたくさんあります」と、米Observerにて当時を振り返っている。「マイケル・ジャクソンはコミックの大ファンでした。チャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)を演じたがっていましたよ」。
「私は入ってくる顔ぶれに毎日驚いていました」とウィンター。またある時には別の大物スターを目撃したという。「マライア・キャリーが私のオフィスに座って、ブライアン(・シンガー、1作目『X-MEN』監督)にストーム役か何かについての話をしたがっていたのを見ました。常に衝撃的でした」。このほか、元NBA選手のシャキール・オニールも「オフィスに現れて、フォージというキャラクターを演じたがっていた」のだそう。ちなみにフォージは、直感によって自由自在に機械を発明することが出来るミュータント。映画『X-MEN』シリーズには登場していない。
実際に制作側に掛け合ってまでいた3人が出演を断念するまでに至った経緯は不明。その後に公開された『X-MEN』(2000)では、エグゼビア役をパトリック・スチュワート、ストーム役をハル・ベリーが演じたことは言うまでもない。仮に3人のいずれかが本シリーズに出演していたとしたら、本人たちと『X-MEN』シリーズ両方にとって大きな影響を与えることになっただろう。1970年代以降、絶大な人気を博したシリーズの初実写化作品ということもあってか、映画化企画が各界から注目されていたことが伺えるエピソードだ。
Source: Observer