『X-MEN』旧3部作ジーン・グレイ役ファムケ・ヤンセン、再演は「大歓迎」 ─ 今後のシリーズ展開には多様性を強調
スーパーヒーロー映画『X-MEN』シリーズが誕生してから20年が過ぎた。シリーズを牽引してきたウルヴァリン役ヒュー・ジャックマンやプロフェッサーX役パトリック・スチュワートのように役柄からの卒業を既に宣言したキャストもいれば、機会があるのならば再演を望むキャストもいる。
その1人が『X-MEN』旧3部作から『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)、そして『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)までジーン・グレイ役を全うしたファムケ・ヤンセンだ。製作を務めてきた20世紀フォックスが米ディズニーに買収されたこともあり、『X-MEN:ダークフェニックス』(2019)を最後に本シリーズの先行きが不透明な中、ヤンセンは再演に対して「大歓迎」だという。米Observerのインタビューにて、再演への意思を訊かれたヤンセンは「製作側が私を復帰させることに興味を持ってくれるかどうかによると思います」と冷静な構えを見せた。
「『X-MEN:フューチャー&パスト』では、殺されてしまったキャラクターたちを再び登場させる驚くような方法がありました。ある人達の例で言えば、若い時のキャラクターと同様に復帰させることもありましたよね。これから何が起こるのかとても惹かれます。けれど、もちろん私は再演に大歓迎ですよ。」
このようにジーン・グレイの再演に前向きな姿勢のヤンセンだが、2017年には「私たちの出番は終わった」と役柄からの卒業宣言とも捉えられる言葉を口にしていた。その一方で「ジーン・グレイは私の一部。求められればまたいつでも演じたい」とも語っており、再演への気持ちは一貫して現在まで持ち続けていたのだろう。
さて、現在マーベル・スタジオが映像化権を有する『X-MEN』シリーズは、これから新たな道を辿ることになる。その次なる物語は同スタジオが展開するマーベル・シネマティック・ユニバースにて登場する可能性が高い。そんな中、今もなお『X-MEN』に情熱を持つヤンセンは「多様性」こそが今後のシリーズ展開における鍵と考えているようだ。
「『X-MEN』で言えることは、たくさんの女性が映画にいたということ。強いスーパーヒーローの女性たちです。全体における多様性が素晴らしいのではないでしょうか。多様性のあるキャラクターで何が出来て何が探せるかということに関して、『X-MEN』には何の不足もありません。何にせよ、彼ら(マーベル・スタジオ)がそのようなことを追求していくと考えています。それが作品が進んでいくべき道なんです。」
ちなみに、ヤンセンの後を継ぐ“2代目ジーン・グレイ”を演じてきたソフィー・ターナーも再演に意欲を示している。それこそ、『X-MEN:フューチャー&パスト』にて2人の役者が同一人物を演じたように、今後ヤンセンとソフィーがジーン・グレイ役として共演する可能性さえあるかもしれない。
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Source: Observer