ザック・スナイダー、映画化したいマーベル・ヒーローは ─ 「僕が撮るならあのコミック」

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)や『マン・オブ・スティール』(2013)『ウォッチメン』(2009)など、DC映画を牽引してきた映画監督ザック・スナイダー。もしもマーベル映画を撮ることができるとしたら、どのヒーローに関心があるのだろうか? この問いかけに対する答えは、非常にザックらしい選択だった。
ComicBook Debateに登場したザックは、「マーベル映画を撮るならどのヒーローを選ぶ?」との質問に、しばらく自室の本棚を眺め、エレクトラを選んだ。『デアデビル』シリーズに登場する女性ヒーローで、デアデビル/マット・マードックの恋人であり、暗殺者としても活躍するキャラクターだ。しかもザックは、映画化したいコミックのタイトルまで挙げているのである。
「『エレクトラ・リヴズ・アゲイン(原題)』がいいですね。フランク・ミラーのコミックですが、ご存知ですか? デアデビルが、エレクトラが生き返る夢を見るという話で、とてもクールで奇妙なんですよ。リン・バーリーのカラーリングもすごく美しい。僕が撮るならあの作品ですね。誰も気にかけないでしょうけど、僕はやりたい。」
『エレクトラ・リヴズ・アゲイン』は『デアデビル』のスピンオフ作品として1990年に刊行されたコミック。ザックが説明しているように、マット・マードックがエレクトラの蘇生する夢に悩まされる10日間を描く物語で、コミックでエレクトラを殺害したブルズアイ、その蘇生に関与する組織・ハンドも登場する。フランク・ミラー&リン・バーリーという組み合わせは、ザックの代表作『300 〈スリーハンドレッド〉』(2006)にも共通するもの。ザックにぴったりの題材とクリエイターと言えるかもしれない。
ちなみに、エレクトラは映画版『デアデビル』(2003)とスピンオフ映画『エレクトラ』(2005)に登場し、当時はジェニファー・ガーナーが演じた。近年はNetflixドラマ「Marvel デアデビル」シーズン2(2016)と「Marvel ザ・ディフェンダーズ」(2017)でエロディ・ユンが演じたが、すでにNetflixによるマーベルドラマは製作を終了しており、マーベル・シネマティック・ユニバースにおける再登場の見通しは立っていない。
一方、ザックは『ジャスティス・リーグ』(2017)を自身の構想に基づいて再創作する“スナイダー・カット”こと「ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ(原題:Zack Snyder’s Justice League)」の製作中だが、同作ののちDC映画に復帰する計画はないとのこと。うまくタイミングと条件さえ揃えば、マーベルとのタッグもありえる?
Source: ComicBook Debate