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『ワイルド・スピード ICE BREAK』ヴィン・ディーゼル&ドウェイン・ジョンソン、撮影は別々で実施 ─ 再共演はあり得るか?

ドウェイン・ジョンソン&ヴィン・ディーゼル
[左]Photo by Eva Rinaldi https://www.flickr.com/photos/evarinaldiphotography/8557374952/ [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9349854472/ Remixed by THE RIVER

長きに渡る確執が報じられてきた、『ワイルド・スピード』シリーズで主演&製作を兼任するヴィン・ディーゼルと、途中参加で仲間に加わったホブス役のドウェイン・ジョンソン。この影響は、シリーズ第8作『ワイルド・スピード ICE BREAK』の撮影にも生じていたようで、2018年にはドウェインがヴィンとの撮影が別々で実施されたことを明かしていた。

2人の確執をめぐる事の発端は2016年8月、まさに『ICE BREAK』(2017)の撮影が行われていた時に遡る。ドウェインが自身のSNSで、「プロとしての自覚がない」「臆病者」とヴィンを批判。この後、ヴィンは事態を鎮めるべく、核心に触れずともファンへの気遣いを見せるコメントを出した。

第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)をさかいに、ファミリーになったドムとホブス。回を重ねるにつれて2人の交流を描いたシーンも登場するようになった。しかし、『ICE BREAK』撮影時の出来事が口火となり、ヴィンとドウェインの関係性に、決定的な亀裂が生じてしまった。『ICE BREAK』公開から約1年後、米Rolling Stoneの取材に応じたドウェインは、同作の撮影について「まったく一緒に撮っていません」と明言している。

『ICE BREAK』では、ファミリーを裏切ったドムを助けるべく、ファミリーは命懸けの救出ミッションに乗り出し、この中にはホブスもいた。ヴィンとドウェインの共演シーンについて言えば、2人が電話越しに話すシーンもあったが、これも別撮りだったということだろう。また、終盤のBBQシーンでは、ファミリーが一同に介するカットも見られたが、観返すとヴィンとドウェインが共に映るショットは確認できない。『ワイスピ』恒例である、ファミリーの大切さを再認識できるBBQのシーンでさえ別撮りで行われたということだから、現場ではかなりの配慮がなされていたのだろう。

その後、撮影終了をInstagramで報告したドウェインは、ナタリー・エマニュエルやタイリース・ギブソンら共演者の名前を挙げながら感謝を伝える一方で、主演・製作を務めたヴィンについて触れることは無かった。最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』には復帰しないドウェインはいつかまた、ヴィンとの共演を見せてくれるだろうか。

直近では、再びドウェインがファンにとっては悲しいコメントを出している。以前、ヴィンがドウェインとの確執について口を開いた際に語った「愛のムチを与えることでやり遂げなくてはいけなかった」という発言に対し、「あれは笑いました」と話した上で、10作&11作目への復帰を否定したのだ。

実際のところ、ドウェインがどれだけの本気度でそのように発言したのか、その真意は掴みきれないが、完結2部作にホブス不在は非常に寂しい。その一方で、希望もある。以前、ヴィンと同様、ドウェインとの確執が伝えられていたタイリース・ギブソンが、仲直りしたことを明かしたのである。今では「一日おき」に電話するほどの仲らしく、「僕たちは本当の意味でまた繋がった」とも話していた。

これが事実ならば、タイリースこそ、ヴィンとドウェインを再び繋ぐ者として不可欠な存在であるはず。『ワイスピ』10作&11作目は、2022年初頭に連続撮影が実施される予定だから、それまでに朗報が聞こえてくることを願いたい。

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Source: Rolling Stone,The Rock Instagram

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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