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『スパイダーマン:スパイダーバース』続編、アニメーションの手法を再開発 ─ 「前作が古めかしく見える」

スパイダーマン:スパイダーバース
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アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の続編映画では、前作をはるかに超えるアニメーションを堪能することができそうだ。製作総指揮のクリス・ミラーによると、続編のため、製作陣はアニメーションの手法を再び開発し直したという。

「『スパイダーバース』続編に使用する、画期的なアートの手法の開発が完了し、とても驚かされています。前作が古めかしく見えることでしょう。」

『スパイダーマン:スパイダーバース』といえば、巧みに練り上げられたストーリーとともに、コミックがそのまま動いているかのような革新的アニメーション表現が非常に高く評価された作品。手描きとCGの融合で実現したアニメーションのスタイルは、前作公開当時、クリス自身をもって「今までになかった新しいテクノロジー」「(製作は)想像よりもはるかに大変だった」言わしめるものだった。しかし続編では手法の見直しが行われ、その到達度たるや「前作が古めかしく見える」ほどだというのだ。

前作に続いて製作総指揮を務めるフィル・ロード&クリス・ミラーは、『スパイダーバース』ののち、新作アニメ映画『コネクテッド(原題:Connected)』を製作(米国公開待機中)。同作も『スパイダーバース』と同じく手描きとCGの融合によるスタイルで、今度は“家族のロードトリップとロボットの世界征服”を描く野心作だ。きっと『スパイダーバース』続編では、これを経てのさらなる進化を見ることができることだろう。なお、続編の制作は2020年6月8日(米国時間)よりスタートしている

『スパイダーマン:スパイダーバース』続編は、前作と同じくマイルス・モラレスを主人公とする物語。日本のファンにはおなじみ「東映版スパイダーマン」も登場する見込みだ。製作総指揮にはフィル・ロード&クリス・ミラーが続投し、監督を「ヴォルトロン」(2016-)のホアキン・ドス・サントス、脚本を『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』のデイヴ・キャラハムが執筆する。

映画『スパイダーマン:スパイダーバース』続編映画(タイトル未定)は2022年10月7日に米国公開予定

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Source: Christopher Miller

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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